ホンダ、松下信治のFIA F2選手権復帰を発表。F1デビューを目指し、2019年はカーリンからF1の登竜門に参戦
ホンダレーシングは26日、育成傘下の松下信治のFIA F2選手権への復帰を発表した。松下信治は今週11月29日から12月1日までアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われるシーズンオフテストに参加。来シーズンの復帰に向けてカーリンのF2マシンをドライブする。
F2はF1への登竜門の一つで、F1のサポートレースとして欧州中心に開催。F1の出走要件であるスーパーライセンスポイント獲得に最も適したシリーズだ。ホンダは2006年から、モータースポーツ界で活躍する若手ドライバーの発掘・ステップアップを目的としたプログラム「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」を主催。松下信治はHFDPのサポートを受けてF2にカムバックする。
松下信治は2017年にARTグランプリからF2に参戦。131ポイントを獲得しランキング6位でシーズンを終え、2018年は国内に戻り、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦していた。
「2019年シーズンは、CarlinとともにF2シリーズを戦います」と松下信治。「今回のF2へのカムバックにあたり、多くの企業、皆さまにお力添えをいただきました。最後まで諦めず強い気持ちを持ち続け、一心に活動してきました。僕を信じて夢を託してくれた皆さまに、この場を借りて心から感謝を申し上げます」
「僕自身の最大の夢を叶えるために、再びヨーロッパで戦いの舞台に挑みます。このチャンス、必ずつかみ取る覚悟を持って全力で戦います」
なお、2018年のFIA-F4選手権年間チャンピオンの角田裕毅が、イエンツァー・モータースポーツからFIA F3選手権にフル参戦する事が合わせて発表された。角田裕毅も松下信治同様にF1デビューを目標に掲げる。
「ホンダの育成ドライバーとしてスーパーライセンスポイントの獲得を目標に、今まで培ってきた経験や反省をフルに活かし、シリーズチャンピオンを目指して思いっきり戦ってきます」と角田裕毅。「来季から海外でレースをさせていただくことになり、身が引き締まる思いです。なにもかもが新しい環境での挑戦なので非常に楽しみです」
「これまで応援していただいた方々やスポンサーの皆さまに深く感謝申し上げます。来シーズンはさらに飛躍できるように精一杯がんばりますので、これからも応援よろしくお願いいたします」
ホンダは来年、レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソの2チームにF1パワーユニットを供給。日本人F1ドライバーの誕生に意欲を示している。