フェルスタッペン、全セッション最速で予選へ!ホンダは最高速で魅せるも12番手 / F1カナダGP《FP3》結果とダイジェスト
F1カナダGP公式予選前最後の練習走行が現地6月9日(土)に行われ、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが1分11秒599のトップタイムを記録。FP1からの全てのセッションでタイムシートの頂点に立った。
2番手は0.049秒遅れでスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、3番手には同じくフェラーリのキミ・ライコネンが同0.051秒で続いた。両者のギャップは僅かに1000分の2秒という僅差であった。
この日、セント・ローレンス川にある人工島に作られたジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは好天に恵まれ、気温19℃、路面温度32℃、湿度40%のドライコンディションでセッションはスタートした。終盤はアタックのためにコース上に留まるマシンが多くトラフィックが発生。クリーンラップを得られずにタイムロスするドライバーが相次いだ。
FP3で最も注目を集めていたのは、初日セッションで一度もハイパーソフトを使わなかったメルセデス。最も柔らかい最速タイヤを初めて履いてのアタックが行われたが、ルイス・ハミルトンが4番手、バルテリ・ボッタスが6番手と奮わなかった。
「興味深い予選になるだろうね」とメルセデスAMGのトト・ウォルフ代表。「思っていたほどハイパーソフトでゲインを得られなかった。まだ幾らか取り組まなきゃならない作業がある。ペースは悪くないが、それはフェルスタッペンもフェラーリも同じだ」
パフォーマンスの向上したRA618Hを背中に積んだトロロッソ・ホンダ勢は、ブレンドン・ハートレーが12番手、ピエール・ガスリーが15番手につけた。ハートレーは、昨日に続きトップ5に入れ込む326.6km/hのスピードトラップを記録している。
ウィリアムズを除く中団グループの争いは今回も熾烈を極めており、コンマ5秒の中に7番手のセルジオ・ペレス(Force India)から17番手のケビン・マグヌッセンまでの11台がひしめいている。FP3でタイムシート最下位に終わったのは母国GPのランス・ストロール(Williams)であった。
ギアボックストラブルとウォールへのヒットによって初日の多くの時間をロスしたルノー勢は、ニコ・ヒュルケンベルグが8番手タイムを記録した一方、カルロス・サインツはトラフィックに捕まり14番手に終わった。
マクラーレン勢は、セッション開始早々にターン3でタイヤをロックアップさせ黄旗の原因となったストフェル・バンドーンが10番手タイムを記録。F1キャリア通算300戦目のレースを迎える13番手フェルナンド・アロンソを上回った。
スターティンググリッドを決するF1カナダGP公式予選は、日本時間6月10日(日)午前3時から行われる。
2018年F1第7戦カナダGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:11.599 | 14 | |
2 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:11.648 | +0.049 | 22 |
3 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:11.650 | +0.051 | 21 |
4 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:11.706 | +0.107 | 23 |
5 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:12.153 | +0.554 | 29 |
6 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:12.255 | +0.656 | 27 |
7 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:12.903 | +1.304 | 16 |
8 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:12.946 | +1.347 | 21 |
9 | 8 | グロージャン | ハース | 1:13.014 | +1.415 | 16 |
10 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:13.034 | +1.435 | 21 |
11 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:13.064 | +1.465 | 18 |
12 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:13.076 | +1.477 | 24 |
13 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:13.225 | +1.626 | 19 |
14 | 55 | サインツ | ルノー | 1:13.331 | +1.732 | 22 |
15 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:13.334 | +1.735 | 19 |
16 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:13.452 | +1.853 | 19 |
17 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:13.488 | +1.889 | 21 |
18 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:13.818 | +2.219 | 18 |
19 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:13.925 | +2.326 | 20 |
20 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:13.968 | +2.369 | 17 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 19℃ |
路面温度 | 32℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1カナダGP |
---|---|
セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ジル・ビルヌーブ・サーキット |
---|---|
設立 | 1978年 |
全長 | 4361m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |