ホンダF1、ハートレー車のエンジン交換を実施「クラッシュによる損傷が激しい」
第5戦F1スペインGP公式予選を終えて、ホンダF1の現場統括責任者である田辺豊治テクニカル・ディレクターは、FP3でクラッシュを喫したブレンドン・ハートレーのパワーユニットを交換する事を明らかにした。
「今日はブレンドンがFP3でのアクシデントにより予選を走れず本当に残念でした。ですが、激しいクラッシュにもかかわらず無事で、明日のレースにも出場できることは幸いでした」と田辺。
「彼のマシンのパワーユニットについてはダメージが激しいこともあり、レースに向けて交換します。ピエールについては、上手く予選セッションをまとめてくれました。明日は12番手スタートから良いレースができることを期待しています」
予選前最後のフリー走行に挑んだハートレーは、セッション残り3分のところで9コーナーに侵入した際にリアから滑り、アウト側のグラベルを乗り越えタイヤバリアへと激しく追突した。幸いにもハートレーに大きな怪我などはなく、自力でコックピットから脱出した。
マシンはリヤ側を中心に大破。2時間後に迫る予選までの修復叶わず、予選を欠場する事となった。事故を受けてコース上には赤旗が提示され、再開される事なくそのままセッション終了に。1台のみで予選挑んだトロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが12番手と惜しくもQ3進出を逃した。
ハートレーのマシンについては、シャシーそのものは再利用が可能と伝えられているが、パワーユニットをはじめとして、ギアボックスや左フロントサスペンション等、多くのパーツがダメージを受けており作業の難航が予想される。
シーズン第5戦F1スペインGP決勝レースは、日本時間5月13日(日)22時10分から1周4,655mのカタロニア・サーキットを66周する事で争われる。予選終了後のバルセロナは雨の予報が出ており、決勝開始までに路面に載ったラバーが全て洗い流される可能性がある。