午前に引き続き金曜午後の上海の上空は、どんよりとした厚い雲に覆われた。FP1でコース上に吹き荒れた強風は幾分収まったものの、気温17℃、路面温度20℃の肌寒さは変わらず、セッション残り10分のところで本格的に雨粒が落ち始めた。

’18年シーズン第3戦F1中国GP2回目のフリー走行を制したのは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトン。初日2回のセッションで共に最速ラップを記録し、好敵手フェラーリに対して盤石の仕上がりを見せつけゲームの主導権を握った。

2番手はフェラーリのキミ・ライコネン。チームメイトのセバスチャン・ベッテルのスリップストリームを使い、ハミルトンに1000分の7秒差と食らいついた。3番手はバルテリ・ボッタス、結果的に上位3名の序列はFP1とFP2で変わらず、メルセデスが一歩先行したパフォーマンスをみせた。ベッテルはトップのハミルトンからコンマ1秒落ちの4番手に終わった。

一発の速さではメルセデスに先を譲ったフェラーリだが、ロングランではベッテルがハミルトンとボッタスよりもコンマ2秒程速いタイムを刻んだ。

3強の一角を成すレッドブル勢は、マックス・フェルスタッペンが4番手につけた一方、ダニエル・リカルドは9番手と大きく遅れた。中団勢トップ争いの本命に名乗りを上げたのはルノーとハース。ニコ・ヒュルケンベルグがハミルトンからコンマ8秒遅れの6番手と驚きのタイムを記録、ケビン・マグヌッセンとカルロス・サインツが100分の数秒差でこれに続いた。

FP1で堅実な出だしをみせたトロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが12番手、ブレンドン・ハートレーが15番手という結果に終わった。ミッドフィールド勢は、6番手ヒュルケンベルグから16番手セルゲイ・シロトキン（Williams）までの11台が1秒以内という相変わらずの大接戦。予選と決勝では白熱のバトルが期待されるも、ホンダはライバル勢と比べてロングランペースでやや遅れを取っている。

マクラーレン勢は、僚友ストフェル・バンドーンのスリップストリームを使用してフェルナンド・アロンソが10番手タイムをマーク。14番手に終わったバンドーンは、セッション終盤に右リアタイヤの取り付けミスを思われるアクシデントによってコース上にマシンを停めた。

土曜の最終フリー走行は、日本時間4月14日(土)12時から上海インターナショナル・サーキットで行われる。

2018年F1第3戦中国GPフリー走行2（FP2）リザルト

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