嘘でしょ…?ハースF1、ホイール装着ミスで2台連続自滅。その詳細に2度仰天
25日(日)に行われた’18年シーズン開幕F1オーストラリアGP決勝レースは、ハースF1チームとって最高の舞台から一瞬にして地に叩き落とされるような、正に最悪のレースとなってしまった。
一時はレッドブルの2台を従え4番手と5番手を走行し、最高のシーズンスタートを決めたかに思えた矢先、ピットストップによって歓喜は絶望へと姿を変えた。
先にタイヤ交換を終えコースに出た4番手ケビン・マグヌッセンが突然謎のマシンストップ。パドック中が唖然とする中、その2周後にピットインしコースに出たロマン・グロージャンが同じ様にコース上でマシンを停めた。原因は両者ともホイールの取付不足であった。
レース後、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、驚くことにそれが同じタイヤに起きたミスではなく、マグヌッセンの時には左リア、翌周にピットストップしたグロージャンの時は左のフロントタイヤと、2台それぞれ異なる位置のタイヤでホイールが適切に装着されなかったと明らかにした。
「信じられないような話だが、1台は左のリア、もう1台は左のフロントで同じ問題が起きてしまった。信じ難いけれど実際に起きてしまったし、それが真実だ」
タイヤ装着ミスが起きた原因の一つとして、シュタイナーは今週末の練習不足を上げている。
「今週末は非常に厳しかった。FP1とFP2では問題を抱えていたし、パーツの予備があまりなかったので、多くは走り込まずピットストップの練習も最小限に留めた。それが原因の一つかもしれない。」
ハースは今回のアクシデントにより、取れたはずの22ポイントを逃した上、アンセーフリリースにより罰金1万ユーロ(約130万円)を払うことになった。
ハース:オーストラリアGP決勝後コメント
ロマン・グロージャン決勝: リタイア, 予選: 7位
今週末の車はすごく良かったよ。燃料を積んでるときも積んでない時もペースには満足だったんだ。今日はすごくペースが良かったし、レースの序盤でケビンの前にいけてたら、もう少し上位勢についていけてたと思うよ。
まずは全て分析して、何が起こったのかを正確に検証するよ。いつものように、もっと強くなって帰ってくるさ。今日はたくさんポイントを失っちゃったけど、この良いパフォーマンスを続けていければ今日のことなんてすぐに忘れちゃうよ。
ケビン・マグヌッセン決勝: リタイア, 予選: 6位
チームにとってこの状況を受け入れるのはすごく大変なことだよ。2台ともすごく良いポジションにいて期待も高まってただけに、ダブルリタイアはっていうのは本当にショックだ。この辛い状況に耐えて打ち勝ってみせる。今は残念な気持ちでいっぱいだけど乗り越えてみせるさ。
開幕を制したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。キミ・ライコネンが3位表彰台に上がり、跳馬がメルセデスを従えコンストラクターズ1位に躍り出た。2018年FIA F1世界選手権第2戦バーレーンGPは日本時間4月6日(金)20時からのフリー走行で幕を開ける。