ピエール・ワシェ
人物データ
名前 | ピエール・ワシェ / Pierre Waché |
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国籍 | フランス |
出身地 | オシェル |
居住地 | イギリス |
生年月日 | 1974年12月10日 / 49歳 |
ピエール・ワシェ(Pierre Waché)は、フランス出身のF1エンジニア。2013年に上級テクニカルグループの一員としてレッドブル・レーシングに移籍し、英国ミストンキーンズのチームで車両設計とトラックパフォーマンスの責任者を務め、2018年にテクニカル・ディレクターに就任した。
フランス国立ロレーヌ工科大学でバイオメカニカル工学を専攻し、血流中の細胞同士の相互作用を研究。2000年に熱流体力学の博士号を取得すると、翌2001年にエンジニアとしてミシュランに入社し、モータースポーツのキャリアを歩み始めた。
ミシュランでの仕事は、ラバーと路面との相互作用の分子レベルでの研究。最終的には研究職を離れてミシュランのプロジェクトリーダーに就任した。
フランスのタイヤサプライヤーがF1から撤退したタイミングでBMWザウバーへと移籍。スイス・ヒンウィルで車両パフォーマンス・エンジニアとして働き、ここでも主にタイヤとサスペンションを担当した。BMWの撤退に伴う組織再編成によって、2010年に車両パフォーマンス部門のトップに昇格し、レースエンジニアリングと車両パフォーマンスグループの両方を監督した。
小林可夢偉が在籍していた当時(2010年~2012年)、ザウバーのマシンはタイヤに優しくコンペティティブなパフォーマンスを発揮していたが、その裏にはピエール・ワシェの貢献があった。これに目をつけたレッドブルが2013年に上級職員としてピエール・ワシェをリクルートした。
ピエール・ワシェはエンジニアらしく職人肌で、F1の道を選んだ理由について「一般業界は製品よりもビジネスが優先。F1は世界で唯一、本物の技術競争が行われている場所だから」と答えている。