フォルクスワーゲン時代のフランソワ=グザビエ・ドゥメゾン
Courtesy Of Volkswagen AG

フランソワ=グザビエ・ドゥメゾン

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人物データ

名前 フランソワ=グザビエ・ドゥメゾン / François-Xavier Demaison
国籍 フランス
居住地 フランス
ニックネーム FX

フランソワ=グザビエ・ドゥメゾン(仏:François-Xavier Demaison)はフランス出身のエンジニア。2013年から2016年まで4年連続で世界ラリー選手権(WRC)タイトルを独占した「ポロR WRC」の生みの親で、2021年よりウィリアムズF1のテクニカル・ディレクターを務めるも、僅か2年でチームを去った。

航空および自動車工学を専門とするESTACAで学んだ後、国立石油エンジン高等学校を経てチーフ・ラリーエンジニアとしてプジョー・スポールでキャリアをスタートさせた。

ルノーとプジョーの両社でF1、ツーリングカー、WRCの各プロジェクトに携わった後、スバル、シトロエン、ペター・ソルベルグでラリープログラムに携わり、2011年にフォルクスワーゲン・モータースポーツに入社すると、2016年にテクニカル・ディレクターに就任。全モータースポーツ・プロジェクトの総責任者を務めた。

VWテクニカル・ディレクター時代には、パイクスピークやニュルブルクリンクで数々の記録を打ち立てた電気レースカー「ID.R」の技術開発を担当した。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードを走行するフォルクスワーゲンID. RCourtesy Of The Goodwood Estate Company Limited

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードを走行するフォルクスワーゲンID. R

ウィリアムズ入りのきっかけとなったのは、2021年2月よりウィリアムズのCEOに就任したヨースト・カピートだった。2人は共にフォルクスワーゲンでWRCプログラムに関与していた旧知の間柄で、カピートはモータースポーツディレクターとしてWRC 4連覇に導いた。カピートはドゥメゾンを「彼は私が今まで出会った中で最高のエンジニアの一人」と評する。

主なキャリア

年月 主なキャリア
1999年2月 プジョースポールのチーフラリーエンジニアに就任
2006年3月 スバルWRCのチーフラリーエンジニアに就任
2008年1月 シトロエン・ジュニアチームのラリーエンジニアに就任
2010年1月 ペター・ソルベルグWRCのテクニカル・ディレクターに就任
2011年2月 フォルクスワーゲンWRCプロジェクト・マネージャーに就任
2016年5月 フォルクスワーゲン・モータースポーツのテクニカル・ディレクターに就任
2021年 ウィリアムズF1のテクニカル・ディレクターに就任