ルマン24時間サーキット
サーキット名 | ルマン24時間サーキット |
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所在国 | フランス |
住所 | 3 Impasse des Acacias, 72230 Mulsanne, France |
設立年 | 1923年 |
全長 / コーナー数 | 13,692m / 21 |
エンジン負荷と全開率*2 | 85% |
WEBサイト | www.lemans.org |
SNS | twitter facebook instagram |
*1 ポールポジションから最初の制動地点までの距離 *2 全開率は距離ではなくタイムベースで算出
ルマン24時間サーキット(仏:Circuit des 24 Heures du Mans)とは、フランスに位置する、世界三大レースの1つ”ルマン24時間レース”が開催されるサーキットのこと。俗称サルト・サーキット(仏:Circuit de la Sarthe)。常設のブガッディ・サーキットに一般道コースを加えた半公道サーキットである。
コース全長は13.629kmもあり、世界最長のサーキットの1つ。レーススタジアムの観客収容人数は10万人、総観客数は25万人を超える。最高速度は320km/hにも達し、その平均速度は240km/hにもなる超高速サーキットだ。
ル・マンでは1レースで5,000km以上を走行する。これは、F1が1年間をかけて走るレース距離に匹敵する。また、そのエンジン全開率は驚異の85%を誇る。F1で最も全開率の高いモンツァですら70%程、これで24時間を走り切るのは尋常ではない。世界耐久選手権の争いとしてこれ以上最適なコースは他にはない。
コースレイアウト
超高速ストレートの”ミュルサンヌ”、高速コーナーのポルシェ、90度コーナーのインディアナポリス等、様々な要素で構成されたテクニカルなコースだ。
ミュルサンヌは非常に長いストレートであるため、6コーナーのテルトル、7コーナーのプレイステーション・シケイン、での立ち上がりが極めて重要。LMP1などのプロトタイプだと底を擦ってしまうため、ドライバーは底を擦らないラインを探すことになる。
ミュルサンヌはレ・ユノディエールとも呼ばれる。1990年より前には7コーナーと8コーナーのシケインは設けられておらず、およそ6kmもの超ロングストレートであった。1988年にはWMプジョーが405km/hの最高速度をマーク、この記録は未だ破られていない。
11コーナーはかつてレンガが敷かれていたため、インディ500の舞台であるインディアナポリス・モーター・スピードウェイにちなみ”インディアナポリス・コーナー”と呼ばれている。プロトタイプクラスのマシンは、手前の10コーナーをほぼ全開で駆け抜ける。
6コーナーのテルトル・ルージュから14コーナーのポルシェまでが公道となり、他の区間はブガッディ・サーキットの敷地内となる。
史上最悪のレース事故
世界最高峰の耐久レース「ル・マン24時間レース」の舞台は、モータースポーツ史上最悪のレース事故が発生した場所でもある。時は1955年の第23回大会、時速240キロで走行していたピエール・ルヴェー(メルセデス)が、前走していたランス・マックリン(オースチン・ヒーレー)のマシンに乗り上げ宙を舞った。
空を飛んだメルセデスは観客席に落下、爆発炎上し死傷者200名超を出す大惨事となってしまった。この事故をきっかけに、モータースポーツ界に”安全対策”という概念が生まれたとされる。
《衝撃動画》歴史上最悪のレース事故…ル・マン24時間クラッシュ事故映像Top3
サーキットの場所と航空写真
コースはル・マン市街地から南に下ったところにあり、木々の生い茂るのどかな雰囲気の立地に仮設される。