虹色の2022年型F1マシン実物大モデルの18インチタイヤとホイールカバー、2021年7月15日にF1イギリスGPの舞台シルバーストン・サーキットで開催されたイベント「F1 One Begins」にて (2)
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

スタンダード・サプライ・コンポーネント(SSC)

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スタンダード・サプライ・コンポーネント(英:standard supply components、略:SSC)とはその名の通り、全チームに対して供給される同一仕様のF1マシン・コンポーネントを指す。これは国際自動車連盟(FIA)が指定した供給者によって設計および製造が行われる。

F1は2022年より、パワーユニットを除くF1マシンの全コンポーネントを4種類に分類し、その各々に製造・管理に関する別個のルールを設けた。SSCの他には以下の3種類がある。

SSCとして供給されたコンポーネントは変更が許されず、指定した通りに設置、操作しなければならない。また、使用しない事も許されない。

SCCの例として最も分かりやすいのはタイヤだ。F1は昨年末を以て、半世紀以上に渡ってF1の足元を支えた13インチと別れを告げた。ピレリは今季より18インチの大口径タイヤを供給する。また、ホイールはBBSジャパンが独占供給する。契約は2025年までの4年間だ。

「NEXT YEAR I TURN 18」の特別なメッセージがサイドウォールに描かれたピレリ製最後の13インチF1タイヤと2022年導入の18インチタイヤ、2021年12月9日F1アブダビGPヤス・マリーナ・サーキットにてCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

13インチF1タイヤと18インチタイヤ、2021年12月9日F1アブダビGPヤス・マリーナ・サーキットにて

BBS製マグネシウムホイールとホイールカバー、マクラーレンの2022年型F1マシン「MCL36」Courtesy Of McLaren

BBS製マグネシウムホイールとホイールカバー、マクラーレンの2022年型F1マシン「MCL36」

標準ECUは2008年から変わらずマクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製で、燃料流用計も引き続きセントロニクス社が供給する。

  • ホイール・カバー
  • クラッチシャフト・トルクセンサー
  • ホイールリム
  • タイヤ空気圧センサー(TPMS)
  • タイヤ
  • ES IVTセンサー(PU)
  • 燃料流量計(PU)
  • 圧力・温度センサー(PU)
  • プライマリーポンプ、高圧燃料ポンプ
  • 車両からチームへのテレメトリー
  • ドライバー無線
  • アクシデント・データ・レコーダー(ADR)
  • ハイスピード・カメラ
  • 外耳内加速度計
  • バイオメトリック・グローブ
  • マーシャリング・システム
  • タイミング・トランスポンダー
  • テレビカメラ
  • ホイール表示パネル
  • 標準ECU(SECU)
  • SECU FIAアプリケーション
  • リアライト