雨到来のF1シンガポールGP「全く別のゲームになる」とレッドブル、各車の雨用タイヤ残存セット数
開始80分を前に降り出した雨の影響でF1シンガポールGPの決勝スタートは65分遅れとなった。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「全く別のゲーム」になると考えている。
既に雨は上がっており、フェラーリやレッドブルを筆頭にレコノサンスラップが開始されているが、巻き上げられる水しぶきの量はかなり多い。雨のためにレース開始が遅れるのは5月のモナコGPに続いて今季2回目だ。
雨の影響についてホーナーは「ここはストリートサーキットだからオーバーテイクが難しいが、今や、完全に別のゲームになった。ブレーキングディスタンスが伸びる事になるからね」と指摘した。
マックス・フェルスタッペンは本大会で昨年に続くドライバーズタイトル獲得の可能性があるが、予選では燃料切れへの懸念からポール相当ラップを中断した。
「昨日は我々のミスだった。そして、そこから教訓を得た。手痛いものだったが、今日こそ立ち直る時だ」とホーナーは語った。
延期された予定開始時刻通りにレースがスタートする場合、スタートタイヤに晴れ用のドライは使えないものと見られる。各ドライバーのレインタイヤの残存セットはどうなっているのか?
フルウェットタイヤは全20名が少なくとも1セットの新品を保持している。インターミディエイトに関しては、角田裕毅とピエール・ガスリーを除く18名が少なくとも1セットの新品を持っている。
通常通りのスタンディングスタートとなるか、セーフティカー先導下でのスタートとなるかはフォーメーションラップの開始5分前に決定される予定だ。
雨による延期の手続きを巡って混乱が生じたモナコGPと同じく、シンガポールGPではエドゥアルド・フレイタスがF1レースディレクターを務める。