トヨタガズーレーシングの小林可夢偉、WEC富士6時間予選 2018年10月13日copyright TOYOTA MOTOR CORPORATION

WECトヨタ:4年ぶりに本拠地でポールを獲得も失格裁定で1-2が幻に…「本当に悔しい」と可夢偉 / 第4戦 富士6時間《予選》

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FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦富士の公式予選が10月13日(土)に静岡県富士スピードウェイで行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)がポールポジションを獲得したかに思われたが、ピットロード速度違反によりタイムが抹消。一転してLMP1クラス最後尾8番グリッドからのスタートが確定した。

「地元富士でポールポジションを獲得出来たと思っていただけに、それを失うことになり本当に残念です」と可夢偉。がっくりと肩を落とした。「チームは今週末、素晴らしい仕事でTS050 HYBRIDを仕上げてくれて、今日は昨日よりも格段に良い感触で走れました。決勝レースでは、頑張ってくれているチーム、そしてファンの皆様の声援に報いるためにも最後まで諦めずに全力で戦います」

前日の赤旗中断による走行時間短縮を受けて、土曜朝からの公式練習3回目は30分間の延長が決定。降雨こそなかったものの、富士上空は終日雲に覆われ、公式予選は気温15度、路面温度21度とやや肌寒いコンディションの下、午後2時30分よりスタートした。

ル・マン24時間レースを除き、WECの予選では2名のドライバーがアタックを行い、それぞれのベストタイムの平均値でスターティンググリッドを決定する。TS050 HYBRID 7号車はホセ・マリア・ロペスと小林可夢偉がアタックを担当。1分23秒557を記録し暫定トップに立った。

富士スピードウェイを走るTOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車、WEC富士6時間 2018年10月13日

8号車はフェルナンド・アロンソに続き、セバスチャン・ブエミがアタック。1000分の6秒差で7号車を上回ったものの、ブエミのアタックラップ中に4輪がコース外にはみ出したとしてタイム抹消に。再度アタックに向かうも及ばず、7号車の0.091秒遅れで2番手となった。

だが、セッション終了直前に7号車のロペスがピットロードで8.7km/h超過のスピード違反をしていたことが発覚しタイムは抹消。この結果、8号車がポールポジションに繰り上がり、2014年以来となる地元富士での逆転ポールと相成った。

「今回の件は僕のミスだ」とロペス。「二度とこの様なことが起こらないよう、今日の反省を今後に活かしたい。最大のミスは、ラップタイムには影響はないだろうと思い込み、すぐに状況を報告しなかったことだ。完全な間違いだった。もしこうなることが分かっていてすぐに報告していれば、新たにアタックしてタイムを出すことが出来ていたはずだ。今回の件は勉強になった。残念な結果だけど、レースは長いし必ず追い上げてみせる」

不本意な形でポールポジションを得る事になったフェルナンド・アロンソは、7号車の面々を気遣った。

「マイク、可夢偉、ホセにとって、気の毒な結果となってしまった。予選ワンツーが幻となってしまい、とても残念だよ。一時はポールを掴みながらも四輪コースオフでそれを失い、最終的にはポールを獲得。。激動の予選だった。ノンハイブリッドLMP1勢とのタイム差が縮まっているし、明日の決勝は厳しいレースになるだろうね。明日は地元のファンの皆へ勝利を捧げられるよう全力でレースに挑むよ」

性能調整のためにトヨタの2台には26kgの重量増加が課された事もあり、2番手のレベリオンとの差は0.711秒と接近しており、決勝での激しいバトルに期待が集まる。

WEC富士6時間 LMP1予選順位結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム
1 8 中嶋一貴
セバスチャン・ブエミ
フェルナンド・アロンソ
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
1:23.648
2 1 アンドレ・ロッテラー
ニール・ジャニ
ブルーノ・セナ
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
1:24.359
3 3 トーマス・ローレン
マティアス・ベシェ
グスタボ・メネゼス
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
1:24.533
4 17 ステファン・サラザン
イゴール・オルトツェフ
マテヴォス・イサアキャン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
1:24.744
5 11 ヴィタリー・ペトロフ
ミカエル・アレシン
ジェンソン・バトン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
1:25.146
6 4 オリバー・ウェッブ
トム・ディルマン
ジェームス・ロシター
バイコレス・レーシング・チーム/
エンソ・CLM P1/01・ニスモ
1:26.579
7 10 ベン・ハンリー
ジェームス・アレン
ドラゴンスピード/
BRエンジニアリングBR1・ギブソン
1:28.207
8 7 小林可夢偉
マイク・コンウェイ
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID

WEC第4戦 富士6時間レースの模様は、J SPORTSがテレビ放映を担当。生中継を行う。視聴にはスカパーひかりTVとの契約が必要となる。決勝は14日(日)午前10:30から放送され、11時にブラックアウトを迎える。