
ウィリアムズF1代表ヴァウルズ、アブダビでレーシングドライバー活動復帰へ
アブダビGPで2025年のF1シーズンが閉幕しても、ウィリアムズのチーム代表ジェームズ・ヴァウルズは自宅に戻らない。決勝後もヤス・マリーナ・サーキットにとどまり、翌週末の12月14日(日)に開催されるガルフ12時間レースに参戦する。
ヴァウルズは、イギリスのレーシングチーム「ガレージ59」が走らせるマクラーレン720S GT3 Evoのステアリングを握る。チームメイトは、2024年の同レースでプロアマクラスを制したアレクサンダー・ウェスト、GTオープンの実力者マーク・サンソム、マルコ・プルチーニの3名だ。
2012年に始まったガルフ12時間は、今や国際的なGTレースの基準点とも言えるイベントで、伝統的にGTシーズンのフィナーレを飾る舞台となっている。
指揮官からドライバーへ
「ガレージ59は、2022年に共に活動して以来よく知るチームだし、ガルフ12時間は競争激しい素晴らしいイベントだ。アレックス、マーク、マルコとクルマをシェアし、再びドライバーとしてレースを経験できることを楽しみにしている」とヴァウルズは語る。
ヴァウルズがピットウォールではなくコックピットに座るのは今回が初めてではない。2015年にツーリングカーへスポット参戦した後、2022年には今回と同じガレージ59からアジアン・ル・マン・シリーズにマクラーレンで参戦し、ドバイとアブダビで計2ポイントを獲得している。
とはいえ、2023年にメルセデスの戦略責任者からウィリアムズの指揮官へ転身して以来、実戦のレースに戻るのは今回が初めてだ。
ガレージ59のアンドリュー・カーカルディ代表も、かつての僚友の復帰を歓迎する。
「2022年アジアン・ル・マンでのジェームズとの仕事は本当に楽しかった。彼の取り組みやプロ意識、そしてもちろん戦略に関する知識は、有意義なコラボレーションをもたらした。彼を再び迎え入れられることに興奮している。アブダビで共にどれだけの成果を出せるか楽しみだ」
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
メルセデスのトト・ウォルフ代表と戦略家のジェームズ・ヴァウルズ、2019年F1ドイツGP
ガレージ59とは
今回ヴァウルズを起用するガレージ59は、2016年に設立されたイギリスのGTチームだ。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ、インターコンチネンタルGTチャレンジ、ALMS、ブリティッシュGTなど、さまざまな選手権に参戦してきた。
マクラーレン、フェラーリ、アストンマーチンの運用に定評があり、スパ24時間やバサースト12時間など世界中の主要GTレースで実績を積み重ねてきた。
なお同チームは、2026年からFIA世界耐久選手権(WEC)に注力することが決まっている。マクラーレンのLMDh開発に注力するユナイテッド・オートスポーツから引き継ぐ形で、2台のマクラーレン720S GT3を投入する予定だ。