
粋なウォルフ、元部下ヴァウルズに「幸運野郎ギフト」を贈呈 ― F1チーム代表初表彰台をユーモアに祝福
カルロス・サインツ(ウィリアムズ)が2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPで3位を獲得したことで、ジェームズ・ヴァウルズはF1チーム代表として初の表彰台を記録した。これを受け、かつての上司であるメルセデス代表トト・ウォルフが、ユーモアあふれる祝福の品を届けた。
ウィリアムズ、8年ぶりの表彰台
Courtesy Of Williams
3位表彰台に立つカルロス・サインツ(ウィリアムズ)、2025年9月21日(日) F1アゼルバイジャンGP決勝(バクー市街地コース)
レースを大きく左右したのは、史上最多となる6回の赤旗が振られた予選だった。突風と小雨が入り混じる難条件のなかで6名がクラッシュする中、サインツは一切のミスなく走り切り、Q3では一時暫定ポールに立った。最終的に彼を上回ったのは、元チームメイトのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のみだった。
決勝ではジョージ・ラッセル(メルセデス)にオーバーカットを許したのみで、表彰台圏内を守り切り、フェルスタッペン、ラッセルと共にウィリアムズ移籍後初のポディウムに上がった。
ウィリアムズが”フルレース”で表彰台に立ったのは、2017年のアゼルバイジャンGP(ランス・ストロールの3位)以来8年ぶり。サインツはアラン・プロストに続き、マクラーレン、フェラーリ、そしてウィリアムズで表彰台を獲得した史上2人目のドライバーとなった。
ウォルフの粋な贈り物、「幸運な野郎」の真意
かつてメルセデスで戦略責任者を務め、チームの黄金期を支えた元部下ヴァウルズに対し、ウォルフはシャンパンを含む祝福の品を贈呈した。そのギフトバッグには「運のいいヤツめ(lucky bastard)!初めてのTP(チーム代表)としての表彰台おめでとう」との直筆メッセージとスマイルマークが添えられていた。
ウォルフは「運のいいヤツめ」と書いた真意についてこう語る。
「“幸運な野郎”というのは冗談めかした表現だよ。チーム代表は批判を浴びやすい立場だが、同時に素晴らしい成果を挙げればその栄光を得ることもできる。ジェームズがチームの成功や長期的なビジョンに貢献しているのは間違いないし、今日は彼ら全員が素晴らしい働きをした。彼とチームが成長する様子が見れて本当にうれしい」
ヴァウルズ「一生忘れない表彰台」
一方のヴァウルズは、この結果を「一生忘れない」と振り返った。
「私はキャリアの中で何度か表彰台を経験してきたが、これは一生忘れないだろう。近年は生き残りを懸けて戦い続けるだけだったチームが、再びここまで戻ってきた。これはみんなで勝ち取った成果だ」
「カルロスはスタートからフィニッシュまで非の打ちどころがなく、見ていて本当に楽しかった。本人にとってどれほど意味のある結果かも伝わってきた。今回の結果はカルロスにとって大きな礎になるだろう」
「アレックス(アルボン)は不運な予選で苦戦したが、十分な速さがあることは週末を通じて証明済みだ。決勝でも追い上げてポイント圏内に迫ってくれた」
「今は月曜日にファクトリーへトロフィーを持ち帰り、みんなが狂喜する様子を見るのが待ちきれない。この結果は、人生の多くをこのチームに捧げてきた仲間たち全員の努力の証だ」
Courtesy Of Williams
3位表彰台をジェームズ・ヴァウルズ(チーム代表)やアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、チームメンバーと共に祝うカルロス・サインツ(ウィリアムズ)、2025年9月21日(日) F1アゼルバイジャンGP決勝(バクー市街地コース)