
ルクレール、苛立ちバクー後の”珍道中”「これ以上悪くなることはないと思ってたのに…」暗闇の自撮りに突然現れた元相棒
「バクーでの週末が本当に酷かったから、もうこれ以上悪くなることはないと思っていたんだ。でも…」
2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPの決勝終了から数時間後の夜。シャルル・ルクレールがInstagramのストーリーに投稿した動画は、暗闇の中での自撮りから始まった。
バクーでのレースでは、チームメイトのルイス・ハミルトンに譲ったポジションが返ってこず、「正直どうでもいいよ、8位だし。彼に8位を楽しんでもらえばいい。馬鹿げてる、不公平だ」と苛立ちを口にし、さらに「週末を通して僕らはあまりに遅すぎた」と、チーム全体への不満も漏らしていた。
そんな失意のレースを経て直面したさらなる悪夢とは、一体どのような出来事に直面したのか。動画でカメラが切り替わった瞬間――
「俺たちバンで移動中だよ!」
画面に映し出されたのは、昨年までの元チームメイト。ウィリアムズFW47からバンへと“乗り換え”、運転席でステアリングを握りながら人懐っこい笑顔を浮かべるカルロス・サインツだった。
copyright charles_leclerc@Instagram
F1アゼルバイジャンGP決勝レース後、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を助手席に乗せバンを運転するカルロス・サインツ(ウィリアムズ)、2025年9月21日
ルクレールが問いかける。「俺たち今どこにいるんだっけ、カルロス?」
助手席に座るルクレールに対し、サインツはハンドルを握りながらこう答えた。
「イタリアの真ん中だよ」
「なんで?」と食い下がるルクレールに、サインツが事情を明かす。
「嵐でフライトが迂回したんだ。ニースに着陸できなくて、ミラノに降りることになった。それでバンをレンタルして、今モナコに向かってるとこ」
「おぉ、いいじゃん!」とルクレールが返す。
と、ここでグリッド随一の優等生として知られるサインツが口を滑らせる。
「これから2時間の道のりを1時間半で行くんだ!」
即座にルクレールが制止する。
「ダメだ」
サインツも笑いながら慌てて発言を打ち消した。
「いや、いや、いや、絶対ダメ」
つい数時間前まで、時速300km超のスピードでバクー市街地コースを駆け抜けていた男たちが、今度は制限速度談議を繰り広げる――そんな光景が世界中に公開されてしまうのも、SNS時代の面白さだ。
表彰台の喜びに浸るはずだったサインツが嵐で足止めを食らい、失意のルクレールと共にレンタカーでモナコの自宅に帰る――現在は別々のチームで戦う2人だが、その友情は変わらず健在だった。