
2025年F1バーレーンGP:ヴェスティとドルゴヴィッチがFP1出走へ
2025年F1第4戦バーレーンGPの初日フリー走行1回目(FP1)で、メルセデスAMGとアストンマーチンは、それぞれレギュラードライバーに代えてリザーブドライバーのフレデリック・ヴェスティとフェリペ・ドルゴヴィッチを起用する。
ドルゴヴィッチは、フェルナンド・アロンソに代わってFP1でアストンマーチン「AMR25」をドライブする。2023年のプレシーズンテストでは、負傷したランス・ストロールの代役としてバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行した経験があり、同サーキットを熟知している。また、これまでにF1マシンで走行した総距離は9,100kmを超えている。
「シーズン序盤にF1マシンをドライブできるのは本当に嬉しい。シミュレーターでの準備は万端だし、バーレーンは好きなサーキットのひとつ。チームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、データ収集という形で貢献したい」とドルゴヴィッチは意気込みを語った。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
アストンマーチンの2023年F1リザーブ兼テストドライバーを務めるフェリペ・ドルゴヴィッチ
一方、メルセデスはヴェスティにジョージ・ラッセルのマシンを託し、F1競技規則により今季チームに義務付けられている若手ドライバー起用枠(合計4回)のうちの1回を消化する。
ヴェスティは「W16を実際にドライブできるのが待ちきれない。シミュレーターでの成果をサーキットで試すことができるわけだからね。チーム、そしてジョージとキミ(アントネッリ)の週末に貢献できるようベストを尽くしたい」と語った。
メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは「フレッドはシミュレーター作業において、誰よりも多くW16を走らせてきた。そのフィードバックは我々のマシン開発にとって極めて重要な役割を果たしている。今回のFP1でも価値あるフィードバックを提供してくれるだろう」とコメントした。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
メルセデスF1チームのジュニアプログラムに所属するフレデリック・ヴェスティ、2023年
バーレーン・インターナショナル・サーキットは、今年2月のプレシーズンテストで各チームが多くの周回を重ねた場所であり、すでに十分な走行データが蓄積されている。そのため、若手ドライバー起用義務を消化するには理想的なサーキットといえる。