レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
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フェルスタッペン、Netflixとシムレースに明け暮れたロックダウン生活

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2020年シーズンF1世界選手権の開幕まで後15日。モナコに住むレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは既にレッドブル・リンクでのレースに向けて本格始動しているが、3ヶ月間にも渡る自宅軟禁を強いられた今回のロックダウン中、何をしていたのだろうか?

「カートを始めて以来、こんなにも長くレースから離れた事はなかったから何だか奇妙な感じだけど、最善の状況を整えようと努力している。そてに今この瞬間にも苦しんでいる人々に比べればラッキーさ」とフェルスタッペン。レッドブル公式サイトとのインタビューの中で、隔離生活を振り返った。

「食べ物は家の中にもあったけど、美味しいレストランが幾つか営業していたし、配達もしてくれているから何も問題なかった。本当に運が良いよ」

何をしていたのか?と問いつつも、セバスチャン・ベッテルほどベールに包まれているわけではない。フェルスタッペンが以前からの趣味であるシムレースに興じていた事は周知の事実であり、ル・マン24時間バーチャルは勿論のこと、ポルシェ・eスポーツ・スーパーカップBMW SIM 120 Cup、そしてレッドブルの一員としてはSupercars All Stars Eseriesに出場し、4戦中3戦で2位表彰台を獲得する活躍を残した。

「ロックダウンが開始されると、僕は毎日オンラインでレースをしていた。そのために、ガッツリ練習しなきゃならなかった。僕はより高いレベルのレースができるように、自分のレベルを上げようと頑張っている。速く、強くなるためには時間をかけて努力しなきゃならない。その位、シムレースの競争は激しいんだ」

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのシムレース環境…トリプルモニターにステアリングコントローラー
© Max33Verstappen@Twitter

ゲームのみに没頭していたわけではない。流動的な状況故にシーズンがいつ開幕を迎えるかは定かでなく、チャンピオンシップを制覇するためにもフィットネスレベルの維持は必須だった。ただ、トレーニング中は定額の動画配信サービスNetflix(ネットフリックス)を点けっぱなしにしていたようで、ほぼ全てを見切ったと豪語する。

「ロックダウン初期のモナコでは、外出時間の制限が本当に厳しかったから、トレーニングは全て家の中でやらなきゃならなかったんだけど、幸いにも道具は全て揃っていた。今はトレーナーと一緒にエクササイズに取り組んでいて、順調だよ」

「ローイングマシンとスキーエルゴ、ワットバイクにバンドやウェイトも家に置いてあるんだ。リビングにはバイクが設置してあって、テレビをつけながらやっていると1時間なんてあっという間さ。Netflixは殆ど見終えたって言うべきかな」

「バイクに乗ったりランニングをしたり、色々なトレーニングを組み合わせてエクササイズするのは気持ちいい」

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バルセロナテストでは、その潜在的なパフォーマンスの高さを感じさせたRB16。レッドブル・リンクでの4連覇という快挙への期待がかかるだけに、7月5日と12日の開幕2連戦は必見だ。フェルスタッペンは慎重な姿勢を崩さずも、シーズン最初の闘いに胸を躍らせている。

「すごく楽しみにしているし、準備も万端だ。オーストリアでの2レースでシーズンを始める事になったのは喜ばしいことだね。こんな状況だしプレシーズンテストからダイブ時間が開いてしまっているから、蓋を開けてみないことには結果はまるで分からないけど、ファンにとって刺激的なスタートになると思うし、良いショーが見せられればって願ってる」