レッドブル・レーシングのガレージ内で身振りを交えて話すクリスチャン・ホーナー代表と、腕を組んで耳を傾けるマックス・フェルスタッペン、2024年11月2日(土) F1サンパウロGP予選前(インテルラゴス・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

フェルスタッペン、ホーナー退任後の「ストレスが減った」F1パドックを歓迎

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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、個人的には誰もが友好的な関係にある方が「好き」だと語り、元チーム代表のクリスチャン・ホーナーがF1を去り、以前より「ストレスが減った」現在のパドックを好意的に受け止めていることを明かした。

ホーナーはレッドブル在籍中、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフや、マクラーレンのザク・ブラウンCEOと激しい応酬を繰り広げてきた。

かつてマクラーレンの代表を務めていたロン・デニスは、商業権やドライバー契約、政治的な駆け引きを巡って誰もが容赦なく争うF1パドックを、獲物に群がるピラニアになぞらえて「ピラニア・クラブ」と称したが、ホーナーが去った今のパドックは、以前より穏やかな空気に包まれているようだ。

穏やかなパドック歓迎「結構気に入っている」

イギリスの通信社『PA』のインタビューに応じたフェルスタッペンは、次のように語った。

「正直に言うと、みんながうまくやっているのを見る方が好きなんだ。人と人との間に絶えず緊張関係があるのは、気持ちのいいものじゃないからね」

「もちろん、傍から見ている人たちはそういうのを面白がる。でも正直、チーム同士は友好的な関係にある方がいい。そこまで刺激的ではなくなるかもしれないけど、今のみんなの振る舞いというか……まあ、そういう今の状況を僕は結構気に入っている」

「ストレスが減った。僕らはみんな、ただでさえストレスの多い生活をしているんだから、それを時に少しでも減らせるなら、それはいいことだ」

ドライバーズパレードで談笑するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月8日(日) F1オーストラリアGP決勝(アルバート・パーク・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ドライバーズパレードで談笑するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月8日(日) F1オーストラリアGP決勝(アルバート・パーク・サーキット)

一方、ホーナーがF1で成し遂げてきた業績には評価を示した。

ホーナーは2005年から2025年までの約20年間にわたり、レッドブル・レーシングのチーム代表兼CEOを務めた。この間にチームは124回のグランプリ優勝を果たし、ドライバーズ選手権で8回、コンストラクターズ選手権で6回のタイトルを獲得している。

「いい仕事をしてきたことは、彼がこれまでに証明している。もちろん、彼の今後についてはいろいろな噂が飛び交っているけど、そのうちどこまでが本当なのかは僕には分からない」とフェルスタッペンは語った。

「失礼な言い方はしたくないけど、それは僕の問題でもないし、僕が気にすることでもない。彼は復帰したいと思っているし、いい機会があれば、きっとそうするだろう。でも、それがどこになるのかは僕には分からない」

フェラーリへの移籍「ノスタルジーでは動かない」

フェルスタッペンは今年8月、メルセデスを含む幾つかのライバルチームと話し合った末、レッドブルとの契約を2030年まで延長した。

一方のホーナーは、チームの株式を保有せずにF1へ復帰する場合、検討する可能性がある唯一のチームは「夢」の存在であるフェラーリだと語り、フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールの去就を巡る憶測の引き金を引いた。

チーム代表会見に出席するクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシングチーム代表)とフレデリック・バスール(フェラーリチーム代表)、2023年3月3日(金)F1バーレーンGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

チーム代表会見に出席するクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシングチーム代表)とフレデリック・バスール(フェラーリチーム代表)、2023年3月3日(金)F1バーレーンGP

フェルスタッペンは、フェラーリへの移籍に魅力を感じるかと問われると、「僕が求めているのは勝つことだけだ。僕はノスタルジーで動くタイプじゃない」と答えた。

「[フェラーリという]ブランドに大きな敬意を持っているか? もちろんだ。でも、そこに自分の将来を託して、結果として5位や6位を走ることになるなら、何の意味がある?」

「僕はとにかくパフォーマンスを重視する。すでにこのチームでたくさん勝ってきたし、レッドブルは僕にとって第二の家族だ。そして、このチームをもう一度作り直していくという挑戦が、今の僕を突き動かしている」