FIA公式記者会見でマイクを手に質問に答えるエステバン・オコン(ハース)、2026年10月8日(木) F1シンガポールGPメディアデー(マリーナベイ市街地コース)
Courtesy Of Haas

「F1だ」――2027年の進路を問われオコン即答、ハース離脱後の厳しい現実と譲れぬ一線。残された選択肢は?

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エステバン・オコン(ハース)は、2027年のF1レースシートを確保できなくても、他のカテゴリーには参戦しない意向を明らかにした。その場合はサードドライバーとしてF1にとどまり、2028年以降の復帰を模索する考えだ。

ハースとオコンは9月末、2026年シーズン限りで袂を分かつと発表した。来季に向けて残るシートは事実上レーシング・ブルズのみとなっている。だが、そのシートは基本的にレッドブルの育成ドライバーのためのものであり、フル参戦を続けるための選択肢は閉ざされているのが実情だ。

F1残留を最優先、他カテゴリー参戦を否定

第17戦シンガポールGPの開幕に先立ち、来季は何処で自身の力を発揮するつもりかと問われたオコンは、「F1だ」と即答した。

「これまで僕がF1で示してきたものや結果を見れば、僕はF1に値する。僕にはF1で走る資格がある」

「もちろん、他にも素晴らしいカテゴリーはあるけど、これから5〜7年はF1でレースをしたい。だから、そのために努力を続ける。少なくとも当面は、それしか考えていない」

F1チームでリザーブドライバー、あるいはサードドライバーの役割を受け入れる用意があるのかと問われると、オコンはこう答えた。

「そうだ。来年レースをする可能性がないなら、それをやるつもりだ」

2027年選択肢の一つはメルセデス復帰か

オコンは過去にも、レースシートを失って1年間を控えの立場で過ごした後、F1復帰を果たした経験がある。

所属していたフォース・インディアがローレンス・ストロールに買収され、その息子であるランス・ストロールがチームに加わったことで、オコンは2018年にシートを失った。

そのため、2019年はメルセデスのリザーブ兼サードドライバーを務め、その後2020年にルノー(現アルピーヌ)からF1復帰を果たした。

考えられる2027年の選択肢の一つは、ハースのリザーブを務めることだが、今回の離脱を巡るオコンの発言を踏まえると、両者の関係にはすでに幾らか亀裂が入っている可能性もある。

もう一つの選択肢は、メルセデスへの復帰だ。オコンは2026年現在もメルセデスとマネジメント上の関係を維持しているとみられている。

メルセデスのリザーブは特殊な立場にある。ワークスチームだけでなく、必要に応じてマクラーレンやアルピーヌ、ウィリアムズといったカスタマーチームに貸し出されるためだ。

そのため、シミュレーターを通して最新の技術動向をフォローしつつ、F1での実戦感覚を維持するという意味では、最も有益な選択肢の一つと言える。

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