
オコン、2026年限りでのハースF1離脱確定「これで終わりじゃない。絶対に」再びのグリッド復帰へ意欲
エステバン・オコンは第15戦バーレーンGPを週末に控えた9月30日(水)、2026年シーズン限りでハースを離れると発表した。2年間の契約を終えてチームを去るが、F1で戦い続ける意思を明確にした。
後任には、フェラーリ育成ドライバーでFIA-F2選手権首位に立つラファエル・カマラが就く可能性が高いとみられている。
オコン、離脱声明で示した誇りと困難
オコンはルノーおよびアルピーヌで5シーズンを過ごした後、2025年にハースに加入した。だが、同年後半には新人のチームメイト、オリバー・ベアマンの後塵を拝し、小松礼雄代表も今季に向けて、オコンにはより高い成果を期待していたと認めた。
直近の2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPでは、チーム最上位でフィニッシュし、ハースにとっての今季初となるダブル入賞に貢献。ドライバーズ選手権では16位につけているが、契約更新につながるだけの成績を残せなかった。
声明を通してオコンは、「自分ではどうにもできないさまざまな事情や要因によって、必ずしも楽な状況ではなかった。それでも、自分のパフォーマンスを誇りに思い、胸を張ってこのプロジェクトを去る」と記した。
チームは今季、多くの週末で2台のマシンの競争力を一貫してそろえることに苦戦。オコンとベアマンはそれぞれ、週末ごとに異なるマシンの挙動に手を焼いてきた。
残りのレースについて、オコンは「チームとともに懸命に取り組み、あらゆるチャンスを最大限に生かして、クルマの性能を最後まで引き出し続ける」と述べた。
「今シーズンはまだ多くのレースが残っている。いつも通り、自分とチームのために、ステアリングを握ったら全力を尽くす」
小松代表は貢献に謝意、後任はカマラ有力
ハースも声明を発表。小松代表は「2025年の加入以来、チームに尽くしてくれたエステバン(オコン)に感謝したいと思います」と述べた。
「彼のプロ意識と献身は、組織として成長を続ける私たちにとって大きな価値がありました。今年は大幅なレギュレーション変更という課題にともに取り組み、シーズンを通してVF-26の開発を進める中で、エステバンのドライバーとしての経験やフィードバックが重要な役割を果たしました」
小松代表は、最終戦まで協力してあらゆる機会を最大限に生かす方針も示した。
ハースは後任選考に向け、旧型マシンテスト(TPC)で複数のドライバーを評価してきた。カマラのほか、マクラーレンのリザーブドライバーを務めるレオナルド・フォルナローリ、平川亮、元アルピーヌのジャック・ドゥーハンも参加したが、パドックではカマラが最有力との見方が広がっている。
2027年、リザーブから再起を目指すか
アストンマーティン・ホンダがフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2027年続投を発表したことで、オコンが来季のレースシートを確保する余地はほぼ失われた。
オコンは2027年に向けてF1のリザーブ職を探し、2028年のレギュラー復帰を目指す可能性が高いとみられる。
オコンは以前にも、リザーブを経由してレースシートを取り戻した経験がある。ストロールの加入に伴って2018年末にシートを失い、2019年にメルセデスのリザーブとして過ごした後、2020年にルノーからF1に復帰した。
今回の声明でも、再びグリッドを離れる可能性を前に、F1への意欲を失ってはいないと訴えた。
「今もモチベーションはある。今もハングリーだ。これで僕のF1キャリアが終わるわけでは絶対にない」とオコンは記した。