フェルスタッペン、鈴鹿F1日本GPでの王座獲得を願う「特別な思い出がある」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は今週末のシンガポールGPでF1ワールドタイトルを獲得するのは「非現実的」との認識を示した上で、自身にとって想い出深い鈴鹿サーキットで行われる翌週末の日本GPでの戴冠を願っていると語った。
ポイントリーダーのオランダ人ドライバーはライバルのシャルル・ルクレール(フェラーリ)116ポイントもの大差をつけマリーナベイ市街地コースに乗り込んだ。
10月2日に行われる61周のレースでルクレールにプラス22点差、チームメイトのセルジオ・ペレスにプラス13点差をつければ、昨年に続くチャンピオンに輝く計算だ。
しかしながら最低でもペレスが4位以下、かつルクレールが8位以下という状況が実現する見込みは、今シーズンのこれまでの統計から言えばかなり乏しい。
英Autosportによると、シンガポールでの王座獲得の可能性についてフェルスタッペンは「少し非現実的だと思う。それについてはあまり考えていないんだ」と否定的な見方を示した。
「見込みは殆どないし、僕としては兎に角、今週末を楽しみたいと思ってる。もちろん勝ちにいくけどね」
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコと同じ様にフェルスタッペンは、エンジンパートナーであるホンダの母国であり、初めてF1マシンをドライブした鈴鹿での日本GPでタイトルを勝ち取る事を望んでいるようだ。
「日本で取る方がナイスだと思う。また行けるのが本当に楽しみだ。久しぶりだしね。あそこは本当に素晴らしいサーキットだし、僕にとっては本当に特別な思い出のある場所なんだ」
「初めてF1マシンをドライブしたのは日本GPのFP1だった。あの時の事は忘れられない思い出だ。それに、勿論、ホンダのホームGPだしね」
「それに現実的には日本GPがタイトルを勝ち取るための最初のチャンスだと思う」
「もちろん今はシンガポールでのレースを楽しみにしているけど、同時に、来週末もすごく楽しみなんだ」
遡ること8年前の10月3日、フェルスタッペンは17歳3日という若さでスクーデリア・トロロッソ「STR9」のステアリングを握り鈴鹿サーキットを駆け抜けた。今もなお破れる事のない史上最年少出走記録だ。
フェルスタッペンは12番手タイムとなる1分38秒157を記録したが、メカニカルトラブルに見舞われ走行22周でセッションを終えた。