フェルスタッペンと佐藤琢磨、ホンダF1初優勝マシン”RA272″をドライブ「最高にクール!」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ホンダの母国凱旋レースとなるF1日本GPを前に、栃木にあるホンダのテストコースを訪れ、佐藤琢磨と共に、ホンダF1初のグランプリ優勝マシン「RA272」のドライブを楽しんだ。
フェルスタッペンと、ホンダドライバーとして2017年のインディアナポリス500マイルレースを制した佐藤琢磨は、ホンダが持つ最先端のテスト施設で1965年型1.5リッターV12エンジンを積む「RA272」のステアリングを握った。また、フェルスタッペンはホンダの従業員たちの前で、2011年型RB7のコックピットにも座り、RA272とのランデブー走行を披露した。
スリル満点のドライビングを楽しんだフェルスタッペンは、「最高にクールだった!」と微笑み、レジェンドマシンを絶賛した。
「僕が今まで乗ったレーシングカーの中で一番古いのは、2008年頃のものだったと思うけど、それとは全然違っていたし、すごく楽しかった。エンジンとクルマが持つピュアな感覚は、信じられないくらいに素晴らしかった。シートが適切にフィットしていたわけじゃないにも関わらずね!」
「本当にアメージングな経験をする事が出来た。僕はこのクルマが現役だった時よりも遅く生まれたわけだけど、今回、こういったチャンスが得られた事に心から感謝している。それにしても、この50年間での進化は途方もないね」
「RB7との主な違いは、シートベルトの有無だね! シートベルトをしない状態での走行だったから、なんだか変な気分だったよ」とフェルスタッペンは笑った。
「RA272の場合は、フットクラッチでギアチェンジしなきゃならないんだけど、ホント久しぶりだったよ。しばらくフットクラッチなんて使ってなかったからね。今のクルマとは違うフィーリングだけど、気持ち良かったよ」
F1世界選手権の舞台でジョーダン、BAR、ホンダを駆ってきた佐藤琢磨はRA272について、次のように語った。
「レーシングドライバーにとって、こういった機会は本当に特別な瞬間です。懐かしい感じがしますよね。このマシンは、現代のフォーミュラカーやレースカーとは明らかに大きく異なっています。マックスは今回、マシンをスムーズに走らせる事が如何に難しいか実感したんじゃないでしょうか。僕は幸運にも、過去にも古い時代のマシンを走らせるチャンスを頂きましたが、毎回笑顔になってしまいます」