肉を食い過ぎたとフェルスタッペン、バランスを改善できれば「万事上手くいく」と降格ペレス
タイヤテストの影響で、週末に向けての準備は事実上、FP1の60分間のみであったが、9年ぶりとなる悲願のコンストラクタータイトルを目指すレッドブルのドライバー達はF1アメリカGPの初日を終えて楽観的だ。
普段はあまりトラックウォークをしないフェルスタッペンだが、高速セクションの大部分が大幅に再舗装された事を受け、今回は事前に下見を行った。
悪名高きバンプで知られるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は今年に向けて、ターン2~10間およびターン12~15間を再舗装したほか、バンプの再発防止としてターン2・10には鉄筋コンクリートと鉄骨を埋設した。
今回トラックウォークを行った理由について問われたフェルスタッペンは、テキサス名物の肉を食べ過ぎていたため、ちょうど良い運動になったと冗談を飛ばし、リラックスした様子を見せた。
「コースの一部が再舗装されたって聞いてたから、バンプの状況を確認しようと思ってね」
「まぁ、ステーキを食べ続けていた僕にとっては、解消のためにもってこいだったけどね(笑」
フェルスタッペンは通常のプログラムの下で行われたオープニング・セッションで、低速域でのグリップ不足を抱えながらもベンチマークを刻んだカルロス・サインツ(フェラーリ)から0.224秒遅れの2番手をマークした。
「F1はかなり良かったと思う。クルマに幾つか変更を加えてみたんだけど、かなりポジティブだった」
「FP2がタイヤテストに割り当てられていたから、FP1ではできる限りプログラムを消化しなきゃならなかった」
「僕はこのコースに最適とは言えないC1タイヤのテストを担当した。グリップを引き出すのが大変だったけど、何とかタスクをやり終える事ができた」
「FP2が使えなかったから、ロングランという点では明日に向けて疑問点が残っている状況だけど大丈夫だと思う」
チームメイトのセルジオ・ペレスはFP1で5番手タイムを残したが、5基目のICE(内燃エンジン)投入により、日曜の決勝レースでは5グリッド降格ペナルティを受ける。
ペレスは「タイヤテストの影響でFP2では殆ど何も得られなかった分、FP1で得た有益なデータを活かして、明日に向けてあらゆる面を適切に進めていって良い形で予選を迎えたい」と語った。
「エンジンペナルティを受ける関係上、できるだけ前方からスタートできるように予選で上手くやらなきゃならない」
「僕らはこのサーキットで良いパフォーマンスが発揮できるはずだし、週末を通して力強いペースを維持できると信じてる」
「高速と低速のバランスに少し取り組む必要があるけど、それが上手くできればデグラデーションも改善するだろうし、すべてが上手くいくはずだ」
アメリカGPの初日フリー走行1では、カルロス・サインツ(フェラーリ)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を退けトップタイムを記録した。FP2は2023年仕様のタイヤテストに費やされた。
2022年F1アメリカGPの3回目のフリー走行は日本時間10月22日(土)28時から、公式予選は同31時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。