ザントフォールト・サーキットに揺らめく国際自動車連盟(FIA)の旗、2022年9月1日F1オランダGP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

FIA、鳴り物入りの「F1レースディレクター交代制」を突如中止…アメリカGPより

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国際自動車連盟(FIA)はF1第19戦アメリカGPを前に、今年鳴り物入りで導入されたレースディレクターの交代制を中止とし、残る4戦全てでニールス・ヴィティヒが担当すると発表した。

FIAは昨年のF1ドライバーズタイトルが物議を経て決定したことを受け、アブダビGPまでレースを指揮していたマイケル・マシを退任させ、後任としてヴィティヒとエドゥアルド・フレイタスの2名を新たなレースディレクターに迎え入れた。

2人は全22戦が並ぶ2022年シーズンを交代制で取りまとめてきたが、フレイタスが担当した前戦日本GPでは悪天候の中での回収車両の配備を巡って批判が相次いだ。FIAはレビューを経て、配備が時期尚早だったとの見解を示した。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での週末を前にFIAは、アメリカGP、メキシコGP、サンパウロGP、そして最終アブダビGPではフレイタスを起用せず、DTMでの同職の経験を持つヴィティヒが指揮を執ると発表した。

FIAは声明の中で「2022年F1シーズンの残りのレースでFIAは、レースディレクターの役割を交代させるシステムを使用しない」と述べた。

18戦を消化した現時点でヴィティヒは、開幕戦バーレーンGPを含む10戦でレースディレクターを務めている。一方のフレイタスはスペインで初めて指揮を執り、その後モナコ、カナダ、フランス、ハンガリー、オランダ、シンガポール、日本でレースディレクターを担当した。

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