F1アメリカGP2016《金曜》全ドライバーコメント

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2016年、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるF1アメリカグランプリ。FP1・FP2の初日を終えての各チームのドライバー、チーム代表のコメントを以下にまとめた。

メルセデス

ニコ・ロズベルグFP1:2位/1:37.743, FP2:1位/1:37.358

「気温が変化したので、FP1とFP2とではマシンの感触が異なっていたよ。今朝走った時はとても寒かったんだ。トラック上の風向きが変化する結果として天気はマシンのバランスに影響するんだ。明日も天候が変わりそうだから、今日とは違った感じになりそうだね。ここオースティンではしばしば天気が変わるから、今日の結果は明日の参考にはならないよ。」

ルイス・ハミルトンFP1:1位/1:37.428, FP2:3位/1:37.649

「サーキットは僕が3度めのワールドチャンピオンを決めた去年と同じように今年も僕にとって特別なままだ。アメリカでF1を楽しんでいる多くのファンに会えるのは嬉しい。信頼性という点そして、問題が解決したという点において今日は素晴らしい日だったよ。去年は雨に振られてしまって各タイヤの参考データが不足しているから、ニコと僕は出来る限り走行してこれをカバーする必要があったんだ。まだやるべきことはあるし、明日のFP3と予選に向けて今夜はデータを解析しないとね。」

マクラーレン・ホンダ

フェルナンド・アロンソFP1:13位/1:40.362, FP2:9位/1:38.801

「今日は完璧にプログラムをこなせてたし、多くの周回を走ることが出来たのでそれがとても役に立ったんだ。FP2では異なるタイヤを試してみたよ。スーパーソフトは予想通りデグラデーションが激しそうなので、タイヤ選択には慎重になる必要がある。今日集めたすべてのデータを元に、僕らはこれを決定するつもりだ。僕らは、空力パーツやメカニカルセッティング等のいくつかの要素をテストしてみたんだ。あるものはFP1で上手くいったし、あるものはFP2で上手く機能した。僕らの前には明日のためにやらなきゃならないことがある。」

ジェンソン・バトンFP1:18位/1:41.663, FP2:8位/1:38.713

「悪くない一日だった。走っていてとても楽しかったけど、まだやらなきゃならないことがいくつかある。タイヤの摩耗が厳しいのでこのトラックはいつもタフだよ。でもこれはみんな一緒だから、僕らの調子は良いと考えてる。中高速コーナーは僕らにとっていつもチャレンジングだし、長い17コーナーは僕らのマシンには厳しい場所だ。特にタイヤの摩耗という点でね。幾つかのマシンが3,4,5コーナーのオレンジカーブに衝突してフロアの一部を破損してたみたいだね。幸運なことに僕らのマシンは大丈夫だったよ。」

「まだこのサーキットで使ったことのないスーパーソフトタイヤを持ち込んだわけだけど、摩耗がひどいよね。でもまあ普通のことだしそんなには悪くないと思ってる。ミディアムタイヤでさえオーバーヒートですぐに摩耗しちゃうし望むような一貫性もない。だからすべての種類のタイヤで摩耗があるし、ここはタイヤに厳しいサーキットだからね。でもこのことがレースを面白くするんじゃないかな。」

長谷川祐介ホンダF1プロジェクトリーダー

「今日のフリー走行ではスムーズに物事が進みました。チームはたくさんの空力パーツとメカニカルの評価を行いましたし、エンジンセッティングがこのサーキットにうまく合っていることが確認できました。FP1の最後に、ジェンソンのエンジンについていたセンサーの一つが落下してしまいましたが、今日の計画に支障はありませんでしたし、FP2に向けて手短に修理できました。」

「午後の日差しのお陰で、(FP2では)ロングランとタイヤのセッティングの面においてより理想的な路面状況となりました。両セッションとも今日はとても忙しかったです。まだマシンの完璧なバランスを見つけられていませんが、多くのデータを集めることが出来たので、明日の予選に向けた準備ができると思います。」

レッドブル

マックス・フェルスタッペンFP1:3位/1:39.379, FP2:5位/1:38.258

「マシンに力強い感触を見つけるために、FP1とFP2とで異なるセッティングを試してみたよ。最終的にソフトタイヤでのロングランにとっての良いセッティングを見つけられたけど、予選ペースでの改善の余地が残ってる。明日のFP3、予選にはかなり自信を持っている。データ上ではショートランも悪くないんだけど、クリーンナップがなくてね。どういうわけか僕のマシンが全体を通してうまく機能しなかったので、これを改善するためにFP2の中でセットアップを変えたんだ。スーパーソフトタイヤは周回毎にグリップがなくなって遅くなってくるので、僕が思うに決勝は面白くなるんじゃないかな。ロングランのペースは良くて、フェラーリの前に立っているし、手の届く範囲に彼らがいる。とても良い流れできているよ。」

ダニエル・リカルドFP1:7位/1:39.963, FP2:2位/1:37.552

「今日に満足してるよ。今朝のロングランは良かった。2つのセッションでセッティングを少し変えてみたんだ。うまくいっていると思うし、この流れでいきたいね。ロングランのペースについて言えば、僕らはメルセデスに匹敵しているようにみえるし、もしかすると僕らの方が速いかもしれない。だから決勝でも今日のようなペースが引き出せればすごく面白いレースになるだろうね。だけどまだ金曜日だし、明日がどうなるか見てみよう。でも週末をこのような流れでスタートできたことはとても良いことさ。僕らの前には多くの仕事があるわけじゃなく、いつものようにちょっとした細かい調整があるだけだ。でも今はまだあまり多くのものを求めすぎないようにしないとね。」

フェラーリ

セバスチャン・ベッテルFP1:8位/1:39.988, FP2:4位/1:38.258

「公正にいえば今日は厳しい1日だった。今朝フロントに少し問題があってね。うまく機能しなかったので外したんだ。そしたら幾つかタイムを失ってしまったんだ。バランスを戻せなかったので午後はよりひどかったよ。今日は後退してしまったけど、マシンのバランスには全然満足してない。ちょっと敏感すぎるんだよね。でも明日は改善できると思ってるよ。金曜日は全体の中の一部にすぎないので、明日は良いペースがあることを願っている。今日のレッドブルは間違いなくとても速かったけど、まだ金曜日だし僕らにもチャンスはあると思う。余り心配はしてないよ。他のチームが何をしていたのかは分からないわけだけど、僕らは僕らが何をしていたのかよく知っている。でも今日は僕らにとって最良の一日ではなかったね。明日は彼らにもっと近づけると思うけど、今日彼らが見せた速さと同等というのは難しいかもしれない。でも今日のフェラーリは本当のフェラーリではないと思うし、明日どうなるか様子を見てみよう。」

キミ・ライコネンFP1:4位/1:39.407, FP2:10位/1:38.865

「今日は微妙な一日だった。最初のセッションでは、僕らは正しいセットアップを見つけることに苦労していたし、FP2では新品タイヤで走行したけど良いラップタイムを得ることができなかった。悪い一日だったように見えるかもしれないけど、それを除けばごくありふれた金曜日だったよ。大きな問題があったわけじゃないし、望んでいるポジションにマシンを仕上げるため懸命に取り組んでいただけさ。セットアップに関してまだやることがあるし、明日はこれをうまくこなす必要があるね。例年と同じくメルセデスはとても強そうだけど、僕らはベストを尽くすよ。」

フォース・インディア

ニコ・ヒュルケンベルグFP1:5位/1:39.712, FP2:6位/1:38.508

「今日は望んていたような形で週末をスタートすることができたよ。大きな問題もなく、走行距離を稼ぐことが出来た。午後のFP2で幾つかの異なるセットアップを試してみたよ。今夜の仕事は、より前進するために必要な最適な方向性を理解することだ。マシンのバランスにはほどほどに満足できているけど、今夜より改善できると考えているよ。週末のスタートから良い位置につけていると思うし、明日と日曜に対しては楽観的だよ。」

セルジオ・ペレスFP2:8位/1:38.568

「今日僕は午後しか走行していないけど、とても速く走ることが出来たし、自分のラップにかなり満足しているよ。僕らは良いポジションにつけていると思う。マシンの感触は良いし、かなり早い段階で最適なセットアップを見つけることができたと思うよ。ニコは僕とは違うアプローチを試みたんだけど、それは、明日に向けての良い決断をするために必要なあらゆるデータを、チームが得ることの役に立つんだ。」

アルフォンソ・セリスFP1:17位/1:41.422

「今日の午前中を通して見られた改善にとても喜んでいる。特に低速コーナー、中速コーナー、そしてブレーキングゾーンでの改善にね。2セットのスーパーソフトしか使えなかったんだけど、僕はこのタイヤをうまく使えたと思う。今日自分が成し遂げたことに満足している。最も大切なことはチームのために必要としていた全てのデータを持って帰ることができたことだよ。それが僕の役目だったからね。個人的にはスタンドに多くのメキシコ人がみえたことがとても嬉しかった。次週のメキシコGPには僕はいないけど、故郷からの多くのサポートを目にすることが出来て本当に喜んでいる。モチベーションが上がるよ。」

トロ・ロッソ

カルロス・サインツFP1:10位/1:40.140, FP2:11位/1:38.971

「今日ここで大いに楽しんだし、全体的にポジティブな金曜日だった。去年路面が乾いた状態で多く走行することができなかったので、(今日は路面が乾いていたので)なんだか初めて走るような感覚だったよ。走るのがとてもワクワクするカリスマ的で特別なトラックだから、今日を本当に楽しんだ。パフォーマンスについて言えば、予想していた通りの位置にいる。でもハードワークを続けていくつもりだし、日曜日にどこまで行けるかを見てみるよ。」

ダニール・クビアトFP1:9位/1:40.131, FP2:15位/1:39.202

「FP1でハロを試してみたよ。視界性の大きな影響はないと思う。これが有益なデバイスだということはもちろんなんだけど、思うに最近のF1は安全面で過剰なんじゃないかな。僕らはそれを必要としていないよ。今日は僕らにとってうまくいった日だと思う。充分な数の周回を重ねることが出来たし、今日のプログラムの殆どを消化できた。風がかなり強かったのでトラックコンディションは簡単じゃなかったけど、全体的には良かったよ。いつものように、明日力強い結果を残せるようすべての領域を今夜最適化するつもりだ。」

ウィリアムズ

フェリペ・マッサFP1:11位/1:40.191, FP2:16位/1:39.281

「FP2で、燃料搭載量の少ない状態での僕らは競争的ではなかったから、改善のために何が必要なのかを理解する必要がある。僕らがフォーカスする必要のある箇所は一箇所じゃない。明日はフォース・インディアと激しい戦いになるだろう。僕らは彼らを倒すべく夜通しで改善する必要があるね。」

バルテリ・ボッタスFP1:6位/1:39.776, FP2:14位/1:39.197

「今日のフリー走行では、僕は特に何の問題もなくスムーズに進めることが出来たよ。ここで使用できる3種類のタイヤを評価したし、ハロデバイスもテストしてみた。立ち上がり時のマシンバランスとドライバビリティは完璧だったんだけど、ショートラン・ロングランについては共にやるべき仕事がたくさん残ってる。明日に向けてすべての領域で改善してみせるよ。」

ザウバー

マーカス・エリクソンFP1:16位/1:41.170, FP2:21位/1:40.219

「今日は僕にとって最良の日ではなかった。少しマシンバランスに手こずっていたんだ。特にスーパーソフトタイヤでね。マシンから良い感触を得ることが出来なかったんだ。残された週末でやるべき仕事があるよ。もう一台のマシンのバランスが良さそうだったのは良いことだ。明日強さを発揮できるように多くを学ぶよ。」

フェリペ・ナスルFP1:12位/1:40.287, FP2:13位/1:39.189

「今日は良い日だったよ。FP1から良い感触を得ることができた。僕らは各マシンで異なるセットアップを試したんだけど、正しい方向に進めているようだね。これまでのところペースは良い感じだけど、まだ金曜日だしね。データを解析してみて僕らがいる場所を理解する必要があるよ。そうは言っても、よい週末のスタートを切ることができたよ。」

ルノー

ケビン・マグヌッセンFP1:19位/1:41.942, FP2:12位/1:39.159

「今日僕らはいくつかの小さな問題を抱えていたけど、ここのサーキットを走るのは本当に素晴らしいことだ。他のチームと比べてより多くの改善の余地があると思っている。つまり決勝レースではポイント獲得をかけて戦うことができるだろうってことさ。それが僕らの目標だよ。」

ジョリオン・パーマーFP1:17位/1:42.33, FP2:21位/1:39.455

「なんて素晴らしいサーキットなんだ!これがこのサーキットの第一印象だったよ。僕はここでの限界を学びながら、マシンにはセットアップを施した。金曜日から土曜にかけて行う一般的な作業だけどね。」

マノー

エステバン・オコンFP1:22位/1:43.874, FP2:19位/1:40.086

「このサーキットが本当に好きなんだ。今朝は通常通りのプログラムであるサーキットの習熟に時間を使ってセットアップを施した。午後は早くなったような感触があったよ。小さなミスをしてしまってスピンを喫したけど僕はここでの進捗に満足している。今は今日学んだことを明日の予選に繋げるために行うすべてのことを楽しみにしてる。今のところいい感じさ。」

パスカル・ウェーレインFP2:22位/1:41.131

「かなり凝縮されたセッションで時間があっという間に過ぎていったよ。全体的に午後はうまくいったと思う。スーパーソフトでの走行をうまく改善することができた。アウトラップで赤旗が出てしまい、二回目のアタックではタイヤの温度が上がりすぎてしまいトラフィックに捕まってしまった。だからベストとはいえないけど、残りのプログラムは上手くいったよ。」

「トラックはかなりテクニカルだし高速だし幾つかの興奮するような要素があるので、とてもワクワクするよ。周の最後の方にかけて存在している低速コーナーのセクションが特に好きなんだ。ホッケンハイムに似ているよね。明日もっと良いタイムが出せることを楽しみにしているよ。」

ピレリ

ポール・ヘンリーモータースポーツ・ディレクター

「大雑把に言うと、今日のコンディションにおいては、スーパーソフトとソフトタイヤの差は1秒近くあるね。ミディアムとソフトとの差も1秒ほどだ。レースでのタイヤ選択はとてもおもしろくなりそうだよ。雨に見舞われた2015年と比べると、今年は路面改善のスピードがとても高かったね。ここはオーバーテイクが可能なサーキットだから、タイヤ選択の幅がひろいと思うよ。」

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