Courtesy Of Haas
ウラルカリ「契約解除は一方的」ハースF1に支払い済み費用の返還を要求
ハースF1チームのタイトルスポンサーを務めていたロシアの化学肥料大手「ウラルカリ」は3月9日(水)、契約解除は「一方的」なものであり、既に支払い済みの費用の返還を求め、司法手続きを開始する意向を明らかにした。
ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け米国カナポリスのチームは、ウラルカリとの冠スポンサー契約を即時解除すると共に、同社の支援を受けていたニキータ・マゼピンとの2022年レギュラードライバー契約を打ち切った。
ウラルカリは声明の中で「スポーツは政治や外的要因による圧力から自由であるべき」で、ハースの決定は「不合理」であり「一方的」だと非難した。
また「法的手続きに沿って自社の利益を守る」ために、2022年シーズンのF1のために既に支払い済みの「多額の費用」の返還を求め、司法手続きを開始する意向を明らかにした。
ウラルカリは2022年シーズンのスポンサー料金について、その「大半」をハースに入金済みだとした上で、シーズン開幕前の契約解除は「債務不履行」であり、ハースに対して「即時の払い戻し」を要求した。
そして「ハースからの返金と2022年のスポンサー費用の残額は、(マゼピンが主導する)We Compete As Oneアスリート支援財団の設立に使用される」と付け加えた。
ウラルカリからの発表とタイミングを同じくしてマゼピンは、ハース解雇後初めての記者会見を開き、経緯や今後の計画について語った。