2021年7月18日F1イギリスGP決勝でのルイス・ハミルトンのクラッシュにより大破したマックス・フェルスタッペンのレッドブル・ホンダRB16B
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速報:フェルスタッペンが1周目の大事故でリタイヤ、ハミルトンと接触で赤旗中断…タイトル戦への影響必至

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史上初のスプリント予選を通して4戦連続ポールポジションを獲得したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、18日日本時間23時にスタートを迎えたF1第10戦イギリスGP決勝レースの1周目にクラッシュに見舞われリタイヤした。

ドライブしていたRB16Bは大破。ルイス・ハミルトン(メルセデス)との激しいサイド・バイ・サイドの最中で発生した超高速下での大事故であったが、幸いにもフェルスタッペンは自力で歩いてメディカルカーに乗った。

現地シルバーストンは晴れ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温29.1℃、路面温度51.6℃、湿度39.2%、降水確率0%のドライコンディションで開始された。

ブラックアウト直後、2番グリッドのハミルトンが好スタートを切り、ポールシッターのフェルスタッペンに襲いかかった。両者は一進一退の激しい攻防を演じ、高速のコプス・コーナーでハミルトンがイン側を差すと、両者のホイール同士が接触。アウト側のフェルスタッペンはグラベルを乗り越えてタイヤバリアに激突した。

メディカルカーに向かうに際して観客の声援に手を上げて応えるなどしており、幸いにもフェルスタッペンに深刻な怪我はなかった。

事故現場の復旧のためにレースコントロールは赤旗を宣言。30分に渡る中断を経て、レースは日本時間23時42分に再開した。

ハミルトンは車両のダメージをチーム無線で報告したものの、シャルル・ルクレールに追い抜かれたのみで事なきを得ており、2番手からリスタートに臨んだ。

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一件はFIAレースディレクターを務めるマイケル・マシによってスチュワードに報告され、審議の結果、ハミルトンに10秒ペナルティーの裁定が下った。パドックではレーシングアクシデントを主張する声が目立っていた。

フェルスタッペンのダメージは10秒に留まらない。予算制限ルールが施行される中でのマシン修復に掛かるコストとポイント喪失によるタイトル争いへの影響は甚大だ。パワーユニットの損傷も懸念される。

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