2021年7月18日F1イギリスGP決勝レースに向けて準備を進めるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
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フェルスタッペン、病院搬送者を出しながら勝利を祝ったとしてハミルトンを痛烈非難「スポーツマンシップに反する無礼な行為」

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGPで自身を病院送りにしたルイス・ハミルトン(メルセデス)の動きは「危険」なものであり、相手をリタイヤに追いやっておきながら勝利を祝うのは「スポーツマンシップに反する無礼な行為」だと痛烈に非難した。

33点差でドライバーズ・チャンピオンシップをリードしていたフェルスタッペンは、52周に渡るシルバーストンでのオープニングラップでハミルトンと接触。タイヤバリアに向かって高速で弾き飛ばされ51Gという衝撃を受け、念のために地元病院に搬送された。

対するハミルトンはレースを続行。スチュワードから10秒ペナルティを受けて一旦は5番手に後退したものの、残り2周で1周目の事故が発生したのと同じターン9、通称コプスでシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜き去り、5月のスペインGP以来となる今季4度目の勝利を掴んだ。

病院に搬送された事でパドックでの取材に応じられなかったフェルスタッペンは、ソーシャルメディアを通して自身の状態を明らかにすると共に、レース中のドライビングとレース後の振る舞いについてライバルを強く非難した。

「まず最初に無事を伝えたい。何事もなくて良かった。51Gというかなりの衝撃を受けたけど、体調は徐々に良くなっている」

「こういう形でレースから脱落してしまった事は本当に残念だ。あのペナルティは僕らにとっては何の意味もないし、あれはコース上でのルイスの危険な動きを正当に評価してはいない」

「僕が病院にいる一方でレース後に祝賀セレモニーが行われた。スポーツマンシップに反する無礼な行為だ」

「でも僕らは前に進む」

なおハミルトンは一件について、フェルスタッペンが「スペースを残さなかった」事が事故の引き金になったとの立場を表明。フェルスタッペンのボスであるクリスチャン・ホーナー代表は、事故の本質から考えれば10秒ペナルティは妥当ではないとして、レース出走禁止処分が相当だと怒りを爆発させている。

ハミルトンが母国で満額25ポイントを手にした事でフェルスタッペンのリードは8ポイントにまで縮まる事になり、セルジオ・ペレスが入賞圏内でフィニッシュできなかった事から、メルセデスはコンストラクター・ランキングでの首位レッドブル・ホンダとのポイント差を3に縮めて次戦ハンガリーに臨む事となった。

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