雨の中で行われた2024年F1第12戦イギリスGP予選前の3回目のフリー走行でジョージ・ラッセルがルイス・ハミルトンをリード。メルセデスが1-2でセッションを締め括った。角田裕毅（RBフォーミュラ1）は14番手でクルマを降りた。

前日夜の大雨を経て路面は完全なグリーンとなり、週末最後のプラクティスは気温11℃、路面16℃という凍えるような寒いウエットコンディションで開始され、全20台がインターミディエイトタイヤを履いて最後の調整のために周回を重ねたが、60分間すべてを走行にあてることはできなかった。

開始8分、ピエール・ガスリー（アルピーヌ）がターン16へのアプローチでリアタイヤをロックさせ、コース外に飛び出してグラベルに囚われたため約6分間に渡って赤旗が振られた。タイヤに熱がなく、全く機能していない様子だった。

バルテリ・ボッタス（ザウバー）も残り40分、ターン4でスピンを喫して「グリップが全くない」と訴えたが、こちらは幸いにも飛び出した先が舗装されたランオフだった。

初日に行われた2回のプラクティスでトップに立ったランド・ノリス（マクラーレン）は、ウェリントン・ストレートでテールスライドしつつも4番手をマークしたカルロス・サインツ（フェラーリ）を抑えて3番手につけた。

イギリス人ドライバー達によって占められたトップ3のギャップは0.185秒と接近したが、4番手以下との間にはコンマ4秒以上の差がついた。フィールド全体のラップタイムの差は4.2秒と、ドライコンディション時と比べると大きく開いた。

選手権リーダーのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）はブルックランズ（ターン6）に向かう途中、美しき180度スピンを披露してコース上に留まると、シャルル・ルクレール（フェラーリ）を抑えて5番手タイムを記録した。

ドライのFP2で4番手を刻んだニコ・ヒュルケンベルグはアップグレードされたハースを完全に手なづけているようで、アレックス・アルボン（ウィリアムズ）とランス・ストロール（アストンマーチン）を振り切りトップ10入りを果たした。

初日に「予想外の苦戦」を強いられたRB勢は依然、フィールド後方に留まり、ダニエル・リカルドは14番手の角田裕毅から1.003秒遅れの18番手でクルマを降りた。雨のグリッド争いが予想される予選までに立て直せるか、注目される。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1イギリスGPの公式予選は、日本時間7月6日(土)23時からシルバーストン・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第12戦イギリスGPフリー走行3（FP3）リザルト

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