2024年F1世界選手権第12戦イギリスGPが7月5日に開幕を迎え、地元出身のランド・ノリス（マクラーレン）が金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅（RB）は序盤にグラベルに囚われ最下位に終わった。

シルバーストン・サーキット上空はどんよりとした雲に覆われ、日本時間20時30分からのオープニングセッションは気温17℃、路面温度27℃と、前戦までとは一転、少し肌寒いドライコンディションでスタートした。

前戦ウィナーのジョージ・ラッセル（メルセデス）がハードタイヤでのラップでトップに立った直後の開始9分、角田裕毅がルフィード（ターン7）の進入で遅れてリアを失いコース外に飛び出した。グラベルに囚われたため約5分間に渡って赤旗が振られた。

RBは「ハイブリッドパッケージ」のテストに取り組む予定であったが、セッションの残りは1台でプログラムを進めざるを得なかった。僚友ダニエル・リカルドは13番手タイムでクルマを降りた。

セッション後半にはコースの一部で霧雨が降り始めたがレインタイヤの出番はなく、油圧系統のトラブルが発生した可能性があるとして、オスカー・ピアストリ（マクラーレン）が低速でかろうじてピットレーンに戻った後、チェッカーが振られた。

ノリスはスローラップを走行していた序盤、一瞬、グリップを失いターン5でコース外に出る場面があったが、2番手ランス・ストロール（アストンマーチン）に0.134秒差をつける1分27秒420のベンチマークを刻んだ。これは昨年のFP1の最速より1.18秒も速い。

このセッションでは4名の若手がレギュラードライバーに代わってステアリングを握った。

ハースからの2025年F1デビューが発表されたオリバー・ベアマンは、同じVF-24をドライブするニコ・ヒュルケンベルグから0.454秒遅れの14番手をマークした。

前回のFP1セッションを担当したカナダで、メカニカルトラブルによりほぼ全ての時間を失ったジャック・ドゥーハン（アルピーヌ）は今回もタイムをロス。左リアに何らかの問題を抱えてガレージに籠もっていたようだが、それでも22周を重ね、僚友エステバン・オコンから0.761秒遅れの17番手でセッションを終えた。

公式セッションデビューとなったフランコ・コラピントはウィリアムズFW46を初めてドライブし、アレックス・アルボンから0.429秒遅れの16番手をマークした。

アイザック・ハジャーはセルジオ・ペレスに代わってレッドブルRB20を走らせ、4番手につけたマックス・フェルスタッペンから1.541秒遅れの19番手でセッションを終えた。

FP2は日本時間7月5日(金)24時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第12戦イギリスGPフリー走行1（FP1）リザルト

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