角田裕毅、9位ハースまで2点も「僅差じゃない」残り4戦…アルファタウリ選手権争いの行方や如何に
F1アメリカGPを経てスクーデリア・アルファタウリは、コンストラクターズ選手権争いで9位ハースに2ポイント、8位アルファロメオに6ポイント差に詰め寄ったが、角田裕毅は「僅差ではない」として、残り4戦での逆転は決して楽ではないとの見方を示した。
オースティンでの前戦では、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が車両規定違反に伴い失格処分を受けた事で角田裕毅が今季ベストの8位入賞を果たし、更にはキャリア初のファステストラップを記録。一気に5点を上乗せした。
チームとして今季最高成績を残した事でアルファタウリは今季のトータルポイントを10点とし、選手権争いのライバルとのギャップを大きく縮める事に成功した。
F1メキシコGPの開幕に先立ち角田裕毅は、COTAでのレースについて「前を走るクルマにちょっとした不運があったのは確かですが、それでも僕らにとっては大量ポイントを持ち帰る事ができたわけで、特に残り4レースという状況で、前のクルマとの差を縮めることができたのは本当に良かったと思います」と振り返った。
「レースでは通常、タイヤはマネジメントするものですが全開で走る事ができたので、最後の新品ソフトを使った最終周のファステストラップは本当に楽しかったです。素晴らしいひと時でしたし、良いモチベーションになったと思います。残りのレースに向けて準備は万端です」
ウィリアムズは1つ頭飛び抜けているが、下位3チームの争いは熾烈だ。
スプリントを含めて残り5レースで獲得可能な理論上の最大ポイントは112点だが、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンのトップ4は揺るぎない。ポイントが得られる残り2枠の争いには、アストンマーチンやアルピーヌといった今年表彰台に上がったチームが絡んでくる。
アブダビでのシーズン閉幕までに何処までやれるか?と問われた角田裕毅は「もちろん、トップ8に入れれば良いのですが、アルピーヌが最近、コンスタントに速いので簡単なことではありません」と現実的な見方を示したが、同時に「とは言え、これまでに見てきたようにレースでは何が起こるかわかりません」とも付け加えた。
「2ポイントというのは僅かの差に聞こえますが、実際には僅差ではありません」と角田裕毅は語る。
「すべての週末で最大限の力を発揮しなければなりません。ですが楽観的に考えています。僕らのパッケージはどんどん、トップ10に近づいていると思います。兎に角、毎レースでまとめ上げていくだけです」