イモラ・サーキットのパドックを歩くアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年4月18日F1エミリア・ロマーニャGP決勝当日
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2021年初のPU降格ペナは角田裕毅…ホンダF1、イモラ決勝を前にパワーユニット全交換

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ホンダは4月18日のF1第2戦エミリア・ロマーニャGP決勝レースを前に、角田裕毅の22号車スクーデリア・アルファタウリに搭載の全パワーユニット(PU)コンポーネントを交換した。ギアボックスも新調された。

金曜初日FP1で発生した電気系統のトラブルを経て、22号車には既に今季2基目となるエナジーストア(ES)及びコントロールエレクトロニクス(CE)が搭載されていた。そのため今回の交換によって年間上限基数を上回った事から、FIAスチュワードは角田裕毅にグリッド降格を命じた。

レギュレーションでは年間に使用可能なコンポーネントの数を定めており、今年はICE(内燃エンジン)、ターボ・チャージャー、MGU-H、MGU-Kが各々3基まで、CE、ESは各々2基、そしてエキゾーストは8セットまで降格ペナルティなく使用できる。

降格対象となるのはCEおよびESとギアボックス。他のエレメントは規定数以内だ。PU降格ペナルティを受けるのは、今シーズンとしては角田裕毅が初となる。

角田裕毅は土曜の予選Q1のタイム計測の際に、バリアンテ・アルタ(ターン14・15)でコントロールを失いリアからタイヤバリアに激突。パワーユニットやギアボックスへの影響が懸念されるほど、車体後方を激しく損傷した。

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決勝レースの出走資格を得ることなく予選を終えたため、チームはスチュワードに出走許可を願い出た。スチュワードは出走に足るだけの「十分なタイムを出している」と判断し、F1競技規則第35.1条に基づき、角田裕毅がグリッド最後尾に付く事を許可した。

そのため、現時点では各々のエレメントの交換理由は定かではないものの、既に最後尾であったためスタートポジションへの影響はない。

再利用できない程に破壊されたためという可能性は勿論だが、CE及びESの交換に関しては、戦略的観点からシーズン全体を見越して、ストックを作っておく事が目的という可能性もある。

以下は決勝レースを前にした現時点でのドライバー毎のパワーユニット使用状況だが、不可解な事に、アルピーヌは初日の段階でフェルナンド・アロンソに今季2基目のエキゾーストを投入したものの、2日目を前に3基目の封を切り、更にはエステバン・オコンにも2基目を投じている。

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 1 1 1 1 1 1 1
V.ボッタスBOT 1 1 1 1 1 1 1
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 1 1 1 1 1 1 1
S.ペレスPER 1 1 1 1 2 2 1
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 1 1 1 1 1 1 1
L.ノリスNOR 1 1 1 1 1 1 1
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 1 1 1 1 1 1 1
S.ベッテルVET 1 1 1 1 1 1 1
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 1 1 1 1 1 1 3
E.オコンOCN 1 1 1 1 1 1 2
フェラーリ C.ルクレールLEC 1 1 1 1 1 1 1
C.サインツSAI 1 1 1 1 1 1 1
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 2 2 2 2 3 3 2
P.ガスリーGAS 1 1 1 1 2 2 1
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 1 1 1 1 1 1 1
A.ジョビナッツィGIO 1 1 1 1 1 1 1
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 1 1 1 1 1 1 1
M.シューマッハMSC 1 1 1 1 1 1 1
ウィリアムズ・メルセデス J.ラッセルRUS 1 1 1 1 1 1 1
N.ラティフィLAT 1 1 1 1 1 1 1

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