険しい表情を浮かべてイモラ・サーキットのピットに立つアルピーヌのフェルナンド・アロンソ、2021年4月17日F1エミリア・ロマーニャGPにて
Courtesy Of Alpine Racing

アロンソ、対チームメイト予選連勝記録27で潰える「オコンに負けたのはクルマのせいじゃない」

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2021 F1第2戦エミリア・ロマーニャGP公式予選に挑んだアルピーヌのフェルナンド・アロンソはチームメイトのエステバン・オコンに及ばず敗北を喫した。

2005年のイモラ・ウィナーは、ウィリアムズのニコラス・ラティフィにすら破れ、15番手でQ2敗退を喫した。対照的にオコンはQ3へと駒を進めて9番手タイムを刻んだ。

2度のF1ワールドチャンピオンが予選でチームメイトに破れたのは、2017年のマレーシアGPでストフェル・バンドーンに先行を許して以来初めての事で、その連勝記録は27回で潰える事となった。

予選を終え、チームメイトに破れた理由を問われたアロンソは一息ついて「十分じゃなかった。多分それが答えだ」と答え、決してマシンのせいではないと主張した。

「クルマのフィーリングは良かったしスピードもあった。バランスも悪くなかった。でも何度フィニッシュラインを通過してもトップ10に入るに十分なタイムが出せなかった」

「とは言えレースは今日じゃなく明日だ。バーレーンの時は土曜日は良かったものの、日曜日はリタイアしなきゃならなかった。今回は逆になる事を願うよ。ポイントを稼げるのは明日だ」

アロンソは、アルピーヌがイモラに持ち込んだA521の空力アップグレードは上手く機能しており、パフォーマンスは着実に向上しているとして、5月2日に開催される次戦ポルトガルGPへの期待を口にした。

「持ち込んだ新しいパーツは全て上手く機能していたし、パフォーマンスも確実に一歩前進している。クルマが速くなっているのは間違いない」

「残念ながら今日はパフォーマンスを最大限に発揮できなかったけど、ポルティマオでは2台でQ3に進出して、できる限りチームに貢献したい」

エグゼクティブ・ディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、オコンが手にした9番手というポジションは今のA521の実力を反映したものだとの考えを示し、2台揃ってQ3に進む事を期待していただけに「少し複雑な気分」と予選を振り返った。

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)との接触から始まった不運な週末を巻き返したオコンは、イモラはオーバーテイクが難しい故に「ポイント圏内からスタートする事が重要」であるとして、日曜のレースでの今季初ポイント獲得への意気込みを口にした。


予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が1000分の35秒という僅差でレッドブル・ホンダ勢を振り切りポールポジションを獲得した。

2021年 F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、日本時間4月18日(日)22時にスタート。1周4,909mのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを63周する事でチャンピオンシップを争う。

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