ジル・ビルヌーブ・サーキットのパドックでメディア対応する角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRB)、2024年6月6日(木) F1カナダGP
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2026年F1新規定、角田裕毅が注目する”2つ”のポイント…ドライバーとしてはやはり

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2026年のF1レギュレーションの概要が初めて公表された事を受け角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、オーバーテイク性という観点から、DRS(空気抵抗低減システム)の廃止に伴う影響と、軽量小型化された車体に関心を示した。

ドラッグ・リダクション・システム、通称「DRS」は、F1に新たなスペクタクルとゲーム的要素を付与した一方、人工的なオーバーテイクを生み出しているとの批判も根強く、FIAは当初、2022年に導入された現行型車両でこれを廃止する事を検討していたが、車体コンセプト上の理由からスリップストリーム効果が低下するため、廃止を断念した。

DRSを稼働させてバトルするアルファタウリのピエール・ガスリーとメルセデスのルイス・ハミルトン、2022年4月24日F1エミリア・ロマーニャGP決勝レースにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

DRSを稼働させてバトルするアルファタウリのピエール・ガスリーとメルセデスのルイス・ハミルトン、2022年4月24日F1エミリア・ロマーニャGP決勝レースにて

F1第9戦カナダGPの開幕を翌日に控えて発表された新たな車体規定の概要によると、2シーズン後に導入される次世代マシンではDRSが取り除かれる。

文字通りの刷新となるため、レギュレーションで注目すべきポイントは多岐にわたるが、ドライバーとして気になるのはやはり、レース中にオーバーテイクできるか否かという点のようだ。

モントリオールで新たなルールに対する印象について問われた角田裕毅は「良さそうな感じに見えます」と語った。

「クルマが30kg軽くなって、車幅が狭まるのは嬉しいです。これによってストレートよりコーナーでオーバーテイクができるようになると良いなと思います」

「DRSが廃止されるのも興味深いです。DRSなしにオーバーテイクできるのか、想像するのが難しいところですが、シミュレーションが上手く進んでくれればと思っていますし、楽しみにしています」

DRSは廃止されるが、次世代マシンには似たような働きを持つマニュアル・オーバーライド・モードが搭載される。

前走車両は時速290kmに達した後、使用可能な回生エネルギー量が徐々に減少し、時速355kmでゼロになるが、後続車両はMGUKオーバーライドにより時速337kmに達するまで、350kWと追加の0.5MJのエネルギーを使用する事ができる。

また手動か自動か、現時点では議論の最中にあるようだが、アクティブ・エアロ・ダイナミクスも注目だ。これは最高速を最大化する「Xモード」と、コーナリング性能を最大化する「Zモード」から成るもので、前後のウイングに搭載された可動式フラップの開閉を使って実現される。

2026年型F1マシンのレンダリングイメージ (4)copyright FIA

2026年型F1マシンのレンダリングイメージ

角田裕毅はマイアミ以降の全てのレースでポイントを獲得するなど「絶好調」にある。今週末のカナダGPでは4戦連続入賞の期待が懸かるが、2021年のF1デビュー以来、これを実現した事はなく、昨季までで言えば2戦連続入賞が最高だった。

「もちろん、ポイントを獲得し続けられているのは良いことです。チームの努力なしに、このような結果は得られなかったと思います」と角田裕毅は語る。

「オフシーズンにチームがこなしてきた仕事量には脱帽です。ただ同時に、自分自身の調子についても大いに満足しています」

「チームとしてポイントを重ねられているのは本当に良いことですが、毎レースでトップ10に留まる事を目指していかなければなりません。 もしそれを達成できれば最高ですね」

「それでも過度な期待は抱いていません。 レース毎にポイントを獲得し、(コンストラクターズ選手権)7位以降との差を広げる努力をしていくだけです」

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