角田裕毅の成長を褒めちぎるアルファタウリ代表、エンジニアに辛辣な一方 デフリース含めドライバーには高評価
望んでいたリザルト、クルマのパフォーマンスが得られていない事でアルファタウリのフランツ・トスト代表はエンジニアに対して非常に辛辣だが、その反面、ドライバー達には大いに満足している様子だ。
チームの大黒柱であったピエール・ガスリーがアルピーヌに移籍した事で、角田裕毅に対してはオフシーズン中、その穴を埋めるべく成長する必要があるとの声が多く聞かれた。
F1サウジアラビアGPの初日、角田裕毅は望んでいたような成長を見せているかと問われたトストは「ああ、ユーキは大きな一歩を踏み出した」と答えた。
「ドライビング面だけではない。技術的な面においてもだ。彼の技術的なフィードバックは本当にいい。それにレースでは競争力を発揮したと言わざるを得ない活躍を見せてくれた」
開幕バーレーンGPの予選では「相当に難しい」と予想されていたQ2の壁をこじ開け、決勝では印象的なレースペースを刻んで入賞まであと1.096秒の11位でフィニッシュした。
トストは「クルマのパフォーマンスを最大限に引き出してくれたと思う」と評価し、あれ以上の結果は望みようもなかったとの考えを示した。
新加入のニック・デ・フリースに対する評価も上々だ。
トストは「ニックはまだ学んでいる最中だ」としながらも「チームともエンジニアとも上手くやっている」と述べ、既に新しい環境に溶け込んでいると強調し、シーズンを経る事にパフォーマンスレベルを引き上げていくだろうと語った。
「ニックはこれからステップアップしていくだろう。いいクルマがあればやってくれるはずだ」
「若いドライバーやF1にやってきたばかりのドライバーの場合、クルマに問題があると(成果を残すのは)一層難しくなるものだ。競争力あるクルマがあれば、良いパフォーマンスを発揮しやすくなる」
「私はニックならばパフォーマンスを向上させ、いいレースを見せてくれると確信している」
幾ら良いドライバーを抱えていても、クルマの性能が伴わなければ結果にはつながらない。「我々としてはまず、ドライバーに速いクルマを提供しなければならない」とトストは強調する。
「2人とも高い技術を持ったドライバーであり、レースで勝ち、チャンピオンシップを勝ち取れる事を過去に証明している」
「彼らに競争力のあるクルマを提供できるかどうかはチーム次第だ」