初の母国表彰台を目指すカルロス・サインツ（フェラーリ）が1分13秒013を記録して2024年F1第10戦スペインGP予選直前の3回目のフリー走行でタイムシートのトップに立った。角田裕毅（RB）は18番手に終わった。

高い路面温度とタイトなフィールドは初日と変わらず、サインツが刻んだ1分13秒013のベンチマークから、4番手につけたマックス・フェルスタッペン（レッドブル）までは僅か1000分の74秒差と接近した。

マクラーレンはオスカー・ピアストリが10番手に留まったが、ランド・ノリスはクルマの仕上がりを評価したシャルル・ルクレール（フェラーリ）を抑えて2番手を刻んだ。

メルセデス勢はジョージ・ラッセルがトップから0.15秒遅れの5番手、ルイス・ハミルトンが同0.35秒遅れの6番手と、トップ4から少し遅れを取ったが、それでもその後方とのギャップは大きく、3グリッド降格を受ける予定の7番手セルジオ・ペレス（レッドブル）とはコンマ4秒近い差が開いた。

カタロニア・サーキットで開催された過去33回のグランプリのうち30回はフロントロウからの勝利だった。レッドブル、フェラーリ、マクラーレンは極めて拮抗しており、これにメルセデスも加わる可能性があるため、予選ではレースを決定づけかねないポールポジションをめぐる激しい戦いが予想される。

RB勢は予選Q1敗退の危機に瀕している可能性がある。アップグレードされたVCARB 01は初日に続き2日目も奮わず、ダニエル・リカルドは16番手、角田裕毅は18番手に留まった。

ラッセルとランス・ストロール（アストンマーチン）は走行中に無線を通して膝の痛みを訴え、次の走行に向けて膝パッドを用意するよう求める場面があった。ターン3・9といった高速コーナーで脚にかかる負荷が原因ではないかと推察される。

ストロールは最終盤にハミルトンと軽く接触した。ハミルトンは謝罪を示すかのように手を上げたが、ストロールは「このクソ野郎はコース上で自分一人だと思っている」と苛立ちをあらわにした。ノリスとルクレールもターン6で接触。ノリスは「ダメージを受けたと思う」と報告した。

ピエール・ガスリーが4番手を刻んだ初日ほどポジションが良い訳ではないが、アルピーヌはこの日も好調で、エステバン・オコンが11番手、ガスリーが12番手に続いた。8番手につけたアレックス・アルボン（ウィリアムズ）も注目される。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1スペインGPの公式予選は、日本時間6月22日(土)23時からカタロニア・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第10戦スペインGPフリー走行3（FP3）リザルト

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