レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表と笑顔で話をするアレックス・アルボン、2020年F1スペインGP予選にて
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アレックス・アルボン、”戦略の幅”を与える6番グリッド「1ラップペースは改善傾向」

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15日(土)のF1スペインGP公式予選を6番手で終えたレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、課題としている予選パフォーマンスについて「改善してきている」との認識を示した。

同じRB16のステアリングを握ったマックス・フェルスタッペンは0.737秒先行の3番手。バルセロナが75秒サーキットである事を踏まえても、過去5戦のフェルスタッペンとの平均予選ギャップが0.65秒である事を踏まえてもコンマ7秒差は非常に大きな数値だが、アルボンは何か手応えを感じ取っているのかもしれない。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
5 ランス・ストロール レーシングポイント 1:17.316 1:16.666 1:16.589
6 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:17.419 1:17.163 1:17.029
7 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:17.438 1:16.876 1:17.044

クリスチャン・ホーナー代表は「アレックスは1ラップでのマシンに慣れてきており、進化の兆しを見せている。6番グリッドは我々に戦略の幅を与えてくれる」と述べ、アルボンの6番グリッドを評価した。

ただ、アルファタウリのピエール・ガスリーが不可解なホイールスピンに見舞われずに自己ベストを更新していればアルボンは7番グリッドに留まっていただけに、解決すべき課題は多く、本人が口にしているように、道のりはまだ長いと言える。

1ラップペースは改善傾向

アレックス・アルボン予選: 6位, FP3: 8位

もっと上の結果を望んでいたから、結果に完全に満足しているわけじゃないけど、6番手からなら良いレースができるだろうし、僕の予選パフォーマンスは過去2週間で改善されてきていると思う。もちろん、まだ課題は残っているし、土曜日のペースを更に向上させなきゃならない事は認識している。

ここはオーバーテイクが本当に難しいコースだから、予選で上位に食い込むことが重要だった。

セッションを通して、マシンは少しセンシティブな感じだった。そのため、新品タイヤでアタックしたQ3の2回目よりも、ユーズドタイヤを履いていた1回目のランの方がフィーリングが良かったんだ。理由を探っていく必要があると思う。

明日は良いレースができることを願っている。課題はオーバーテイクだ。戦略を駆使する必要がある。今週末はタイヤのデグラデーションが話題になっていたし、レースではタイヤをきちんとケアして、チームにポイントを持ち帰りたい。


ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデス)。最前列2番グリッドにはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が並ぶ。2列目は、3番グリッドにマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、4番グリッドにセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が続いている。

2020年F1スペイングランプリ決勝レースは、日本時間8月16日(日)22時10分にスタート。1周4,655mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。

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