F1スペインGPで改良されたレッドブルRB14
copyright Red Bull Content Pool

レッドブル、追い風とスーパーソフトに苦しみながらも、新パーツによって上々の滑り出し

  • Published:

5月11日(金)に行われた第5戦F1スペインGP初日フリー走行を終えて、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンがそれぞれ自身のセッションを振り返った。

先頭を走るメルセデスとフェラーリとのギャップを縮めるべく、レッドブルは2台のRB14に、バージボード周りの複雑なエアロパーツと改良された新しいフロアを投入した。

リカルドは最速ルイス・ハミルトンから0.133秒遅れの2番手、フェルスタッペンは0.274秒遅れの3番手で初日を終え、上々の滑り出しをみせた。

F1スペインGP初日を終えて

ダニエル・リカルドFP1: 7位, FP2: 2位

今日は両極端な一日だった。ご想像の通り、午後のセッションでのマシンの感触は全然違ったものだったんだ。FP1ではターン4でミスをしてしまった。その影響でセッション後半の1時間を失う事になってしまった。F1マシンにとっては追い風が大きな問題になってしまうんだ。

どんな種類のコーナーであれ、追い風に遭遇しちゃうとリアのグリップが一気に無くなってしまう。その意味でターン4は最悪のコーナーなんだよ。僕の他にも何台かが餌食になってたね。クラッシュなんてしたくはないけど、好意的に受け取れば、あれがFP1で良かったよ。

FP2では決勝と予選のシミュレーションに取り組んだ。アップデートがあった事もあって、今日は何よりも走り込む事が重要だったんだ。空力のスタッフ達がたくさん来てたから、できるだけ多くのフィードバックができるように周回数が必要だったんだよ。

ソフトタイヤは上手く機能しかなりの速さが出せたけど、スーパーソフトの方は駄目だね。ただ、みんな同じ様な感じだったんじゃないかな。今週末はスーパーソフトの扱いがトリッキーになりそうだね。

セッション終盤は燃料を積んだ状態で走行したよ。ボチボチ良い感じだと思うけど、まだまだ良くなると思う。今の時点でも幾らかペースを見出だせてるけど、まだもう少し引き出せるんじゃないかな。そうは言っても、全体的にかなり良い形で初日を締め括れたと思うよ。

マックス・フェルスタッペンFP1: 4位, FP2: 3位

いつだって上の高みを目指しているけど、今日はマシンのハンドリングがかなり良かったように思う。それほど問題は多くなかったし、ロングランでは競争力がありそうだね。統計的に言えば、僕らのFP2とFP3はかねがね良いんだけど、まだ初日の金曜日。今夜も全力で作業を続け明日もステップアップしたいね。

持ち込んだアップデートは機能しているみたいだし、どれだけの効果があるのかを予選で確認してみるよ。スーパーソフトタイヤにはあまり速さがなく、機能させるのが難しかった。明日は違うかもしれないけど、今日はソフトタイヤの方が良いコンパウンドだったよ。

僕もそうだったけど、新しい路面の動きに多くのマシンが手間取っていたね。再舗装のおかげで、幾つかのコーナーはエンジン全開で走れるようになったんだ。事実上ストレート区間が伸びたようなものだから、(エンジンパワーに劣る)僕らレッドブルにとっては、その分タイムをロスしてしまう結果になってる。でも、最終セクターでは僕らの強みを活かせるから、そこで少しは埋め合わせができてるんじゃないかな。

ショートランはまぁまぁって感じだったけどロングランは良かったね。日曜日の決勝では良いパフォーマンスとペースを示せると思うよ。ここでのオーバーテイクは難しいから、明日の予選で良いポジションを得たいところだね。


F1スペインGP 3回目のフリー走行は日本時間5月12日(土)19時から、公式予選は同22時からバルセロナのカタロニア・サーキットで行われる。

F1スペインGP特集