6位入賞アレックス・アルボン「メルセデスの後ろを走るだけの退屈なレース」F1シンガポールGP《決勝》
レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、マリーナベイ市街地コースで行われたF1第15戦シンガポールGP決勝で6位を獲得。61周に及んだ長き戦いを終えたアルボンは「メルセデスの後ろを走るだけの退屈なレースだった」と語った。
シンガポールはオーバーテイクが非常に難しいコースとして知られるが、61周のレースの内、アルボンは実に56周にも渡ってメルセデスのバルテリ・ボッタスの真後ろを走行。両者はピットストップ戦略に差がなく、アルボンがポジションを上げられるような要素は一つもなかった。
消化試合のような展開となった事に対してアルボンは不満を示したが、クリスチャン・ホーナー代表は「我慢の強いられるレースだったが、アレックスは今回も素晴らしく成熟した走りを見せてくれた。おそらく1周すらもクリアラップを走れていないと思うが、レースそのものもタイヤも実に見事にコントロールした」と高く評価した。
メルセデスの後ろを走るだけの退屈なレース
アレックス・アルボン決勝: 6位, グリッド: 6番手
レースの大部分はタイヤを管理するだけだったから、予想していたより体力的には楽だった。体がキツくなるほどプッシュしたのは最後の20周だけだった。6番手スタートの6位フィニッシュだし、マネジメントが中心のレースだったと評するしかないね。
レースと言うよりも、ただ淡々とプロセスを消化するために行進してるだけなんじゃないかと感じる時もあった。何しろレース全体でメルセデスにスタックしていたから、少しストレスが溜まったんだ。コース上でのオーバーテイクが難しいから、ピット戦略でのポジションアップを狙ったけど上手くいかなかったし、それに加えて何度かセーフティカーが出てしまった。
第2スティントでバルテリ(ボッタス)を交わしたかったんだけど、メルセデスをオーバーテイクできる程の速さはなく、ずっーと銀色のリアウイングを見続けるような状況だった。それじゃ楽しくないよね。彼がプッシュすれば僕もプッシュし、彼がタイヤをセーブする時は僕もそうするような感じだった。まるでルイス(ハミルトン)を先に行かせるために遅く走っているんじゃないかって思う位だったよ。
そうは言っても、シンガポールで初めてのレースが出来て良かったよ。僕のペースもかなり良くなってきたし、前に進んでるって実感を持ってる。レース中にペースを上げられるようなテクニックも見つけられたしね。それに、スタンドにたくさんのタイ国旗が見えてビックリしたよ。
2019年シーズンのF1第15戦シンガポールグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテルが今季初優勝。2位にシャルル・ルクレールが続きフェラーリが強さを見せた。3位表彰台はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが射止めた。