ホンダF1、3台入賞も「高速・低速の両方でフェラーリの速さが際立っていた」F1シンガポールGP《決勝》
ホンダはF1シンガポールGPで、マックス・フェルスタッペンの3位表彰台を含む3台入賞を飾ったものの、決勝レースを振り返った田辺豊治テクニカル・ディレクターは「高速だけでなく低速でもフェラーリの速さが際立った週末だった」と述べ、手放しで喜べる結果でもないとの考えを示した。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 61 | +3.821s | 15 |
6 | アルボン | レッドブル | 61 | +11.663s | 8 |
8 | ガスリー | トロロッソ | 61 | +15.547s | 4 |
15 | クビアト | トロロッソ | 61 | +38.178s | 0 |
車体性能に優れるメルセデスとレッドブル・ホンダの一騎打ちになるのでは?と予想されていたものの、蓋を開ければフェラーリが予選1-3を獲得。決勝レースでは更にポジションを上げ、1-2フィニッシュというこれ以上ない成績を挙げた。
仮に今週末のフェラーリの強さが本物で、高速だけでなく低速域でのパフォーマンスを手にしたのだとすると、レッドブル・ホンダの逆転チャンピオンシップ2位獲得という目標に赤信号が灯る事になる。
ホンダ:F1シンガポールGP決勝
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日は、アストンマーチン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手の健闘と、チームの見事なストラテジーにより、予選4番手から一つポジションを上げて3位表彰台を獲得できました。このような形で週末を締め括れた点については満足していますが、その一方で、高速サーキットの前戦モンツァに続いて低速サーキットのシンガポールでも、フェラーリの速さが際立った週末でもありました。
レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、ガスリー選手が力強い走りでオーバーテイクを見せ、チームにとって貴重なポイントを獲得してくれました。クビアト選手も堅実なペースで走行していましたが、接触の影響もあり、ポイント圏外に終わりました。
Honda勢全4台の入賞は逃しましたが、堅実な走りを見せたレッドブルのアルボン選手を含めて、3台が入賞を果たせた点については満足しています。終盤に向けて更に巻き返していけるよう、今後もプッシュし続けます。
2019年シーズンのF1第15戦シンガポールグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテルが今季初優勝。2位にシャルル・ルクレールが続きフェラーリが強さを見せた。3位表彰台はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが射止めた。