角田裕毅、”妥協”を強いられるも「間違いなく大きな成果」待ち侘びた9戦ぶりのトップ8
9月21日のF1シンガポールGP予選で、6月頭のカナダGP以来、9戦ぶりの8番手を刻んだ角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、「間違いなく大きな成果」であるとして、自身とチームの仕事ぶりを評価した。
10番手でQ1を突破すると、Q2ではフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を0.161秒差で抑える9番手を記録。ハンガリーGP以来となるQ3進出を果たした。ただ、Q3ではアウトラップで妥協を強いられたこともあり、アロンソに先行を許した。
結果に満足しているか?と問われた角田裕毅は「そうですね、全体的には満足しています」と答えた。
「Q3に進出するのは久しぶりですし、チームのみんなもよくやってくれたと思います。もちろん僕を含めてですが、チームの誰もがこの瞬間をずっと待っていました」
「トップ8に残れたのは本当に久しぶりなので、全体的には本当に満足しています」
「もちろん、ドライバーとしては常に完璧な予選を目指していますが、Q3の最終ラップは少し混乱がありました」
「アウトラップが少し妨げられてしまい、急いでスタートラインに向かわなければならなかったため、時間的にかなりタイトでした」
「その時はフラストレーションを感じましたが、ここ数戦のパフォーマンスを考えると、これは間違いなく大きな成果だと思います」
明日のレースでポジションを守り抜き、4戦ぶりのポイントを獲得できる可能性はどのくらいあるだろうか?
「残念ながら、僕らの主なライバルであり、倒すべきハースに先行を許してしまったので、明日は彼らを捉える必要があります」と角田裕毅は答えた。
「簡単ではないでしょうが、それでも全力でプッシュして、できる限りのことをするつもりです」
車両パフォーマンス部門を率いるギョーム・デゾトゥーは「Q3に戻ってきた!金曜日の好調を受けて、エンジニアリンググループはマシンバランスを最適化し、ソフトタイヤの性能を最大限に引き出すための微調整に集中した」と振り返った。
「予選におけるチーム全体のパフォーマンスは堅調で、この手のコースにおける我々のクルマの競争力を裏付けるものになった」
「ユーキは安定したラップタイムを刻み、Q2、そしてQ3へと進出した。そして8番手で予選を終え、明日の決勝レースに向けて良いスタートポジションを確保した」
「コンストラクターズ選手権でのポジションを守るためにポイントを狙うべく、今夜は、明日のレース戦略とタイヤの使い方について様々なオプションを検討していく」
2024年F1シンガポールGP予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間9月22日(日)21時にフォーメーションラップが開始され、1周4,940mのマリーナベイ市街地コースを62周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。