2024年シーズンのFIA-F1世界選手権18戦シンガポールGP予選が9月21日にマリーナベイ市街地コースで行われ、ランド・ノリス（マクラーレン）が1分29秒525のコースレコードでポールポジションを獲得した。

0.203秒遅れの2番手にマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が続いたことで、タイトルを争う2人が最前列を分け合う形となった。

角田裕毅（RB）はハンガリーGP以来となるQ3進出を果たし、フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）に次ぐ8番手を刻んだ。

初日を終えた段階でポール最有力と見られていたフェラーリ勢は、昨年のウィナー、カルロス・サインツがクラッシュを喫して10番手に留まり、シャルル・ルクレールは7番手相当のタイムを記録するも、ターン2のトラックリミットにより抹消され、ノータイム9番手に終わった。

サインツは、Q3最初のアウトラップの最終コーナーでバリアに衝突した。赤旗が振られ、時計の針は残り8分4秒で止められた。中断は約15分間に及んだ。

事故発生直後にフィニッシュラインを通過したフェルスタッペンを含め、多くのドライバーが影響を受けた。フェルスタッペンのラップは事故に伴うダブルイエローにより抹消された。

この結果、1セット目のタイヤでバンカーラップを刻めたのは、オスカー・ピアストリ（マクラーレン）と6戦ぶりのQ3進出を果たしたニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）の2台のみとなり、ポール争いは一発勝負の展開に持ち込まれた。ヒュルケンベルグは見事、7番グリッドを持ち帰った。

FP3で一気に調子を上げたメルセデス勢は、ピアストリを5番手に抑えて2列目を確保した。ルイス・ハミルトンは0.026秒差でジョージ・ラッセルを従え3番グリッドを獲得。4戦ぶりにチームメイトを上回った。

Q3進出が期待されたウィリアムズ勢は、アレックス・アルボンが1000分の24秒及ばず11番手、1000分の7秒遅れでフランコ・コピラントが12番手となり、ダブルQ2敗退に終わった。

RBとレッドブル、ハースとアストンマーチンはいずれも、チームメイト間で明暗が大きく分かれた。

シンガポールGP後のシート喪失が取り沙汰されるダニエル・リカルドは、Q1で角田裕毅から0.369秒遅れの16番手に留まった。Q2には0.127秒届かなかった。セルジオ・ペレスはQ2でフェルスタッペンからコンマ9秒遅れ、13番手でノックアウトした。

1レースの出場停止処分が解かれたケビン・マグヌッセンは14番手に終わり、ランス・ストロールは17番手でQ1敗退を喫した。

決勝レースは日本時間9月22日(日)21時にフォーメーションラップが開始され、1周4,940mのマリーナベイ市街地コースを62周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第18戦シンガポールGP予選リザルト

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