既に覚悟?リカルドは「F1残留に値するか?」に答える角田裕毅とフェルスタッペン
今週末のF1シンガポールGP後にリアム・ローソンと交代されるとも噂されているダニエル・リカルドについて、RBのチームメイトである角田裕毅とレッドブル時代のかつての僚友マックス・フェルスタッペンに、回答に困る質問が寄せられた。
レッドブルの首脳陣と株主は、アメリカGPまでの間のオフを使って、残りのシーズンと2025年のRBのドライバーラインナップを検討すると見られており、昨年リカルドが手首の骨折により欠場した際に代役を務め、印象的な走りを見せたローソンとの交代が噂されている。
シンガポールGPに先立ち、リカルドは来年に向けてF1に残るに値すると思うか?との直接的な質問を受けたフェルスタッペンは興味深いことに、2016~2018年にかけてレッドブルで3年間を共にした友人との別れを覚悟しているかのような返答を寄せた。
「ダニエルはいい奴だし、F1ドライバーとしての実力を証明してきたと思う。それに僕の友人だ」とフェルスタッペンは語った。
「こういう状況に置かれるのは決して良いことじゃないと思うけど、一方で、彼が自分を哀れむ必要はないと思う」
「キャリアのある段階では、思うようにいかないこともあるかもしれない。それでも彼は、他の誰もが羨やむようなことをたくさん成し遂げてきた」
「だから、これが最後のレースだとしても、多くの人が達成できないような素晴らしいキャリアを振り返ることができるし、別の人生で何か他のことを成し遂げるという道もある」
「例えば他のレースシリーズに挑戦するとか、農場(リカルドは母国オーストラリアに自分の農場を持っている)でのんびり過ごして楽しむとかするのもいいんじゃないかな」
「要するに、彼はいい奴だから、僕にとっては、ここにいる資格がどうこうというのは正直、あまり重要じゃない。F1でレースをするに値する人はたくさんいる。そうじゃない人もいる。それがスポーツの世界だし、そういうものだと思う」
リカルドはシンガポールGPの開幕に先立ち、即座に解雇される兆候があるわけではないとしつつも、日曜のレース後に何らかの決定が下される可能性があるとして、将来を巡って不確かな状況にあると認めた。
同じ質問を受けた角田裕毅は「マックスと同じ意見です」と答えた。
「彼のことは本当に尊敬しています。どうなるか見守りましょう。ただ、僕は彼のことが好きですし、僕らの誰もが、彼がレースを続けるのを見たいと思っていると思います」
「なので、彼が来季のF1に相応しいかどうかはどうでもよく、重要なのは僕らが、彼が走っている姿を見たいと思っているということです」
「マックスが言ったように、彼は多くを成し遂げてきました。なのでどうなるか見守りたいと思います」