打ちのめされるリカルド「…全然ダメだった」角田裕毅と8ポジション差の16番手でQ1敗退
F1シンガポールGP予選を終えたダニエル・リカルドは、酷く言葉少なげで、早々にインタビューを切り上げ去ろうとするなど、あからさまに打ちのめされた様子だった。
マリーナベイ市街地コースでの初日のリカルドは好調だった。両プラクティスでトップ7をキープし、FP2ではチームメイトの角田裕毅に対して0.01秒差のラップを刻んだ。
ところが2日目になると一転、FP3ではコンマ5秒近くの遅れを取り、予選では角田裕毅が8番グリッドを持ち帰ったのに対し、Q1敗退を喫して16番手に終わった。
突然の失速について問われたリカルドは「今日は…良くなかった。…あまり言うことはない」と返すだけだった。
グリップが不足していたのか?と尋ねられると「それほど変更は加えていないけど、兎に角、新品タイヤからパフォーマンスを引き出すのが難しかった」と語り、「生産的なことは何も言えない」と続けて、その場を立ち去ろうとした。
すかさず「クルマに対する自信の欠如が原因か?」との質問が飛んだため、場に留まったリカルドは、「いや、昨日はかなり自信があったんだ」と答えた。
「昨日は良かったから、あまり大きな変更は加えなかったし、今朝のセッションもミディアムタイヤでは悪くなかった」
「でも、ソフトタイヤを履いたら…全然ダメだった。予選では解決するだろうと思っていたけど、そうはならなかった。楽しくなかった」
レッドブルとRBはシンガポールGP後に、今後のドライバーラインナップについて検討する予定で、次戦アメリカGP以降はリアム・ローソンがリカルドに代わって角田裕毅のチームメイトを務める可能性が取り沙汰されている。
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは、リカルドは角田裕毅と「かなり似通ったペース」を刻んでいたが、幾つかのコーナーでブレーキングの限界を見つけられなかったために、コンマ1秒差でQ2進出を逃したと指摘し、次のように続けた。
「このようなタイトな争いにおいてはあらゆる細部が重要であるため、この課題についてはさらに理解を深める必要がある」
2024年F1シンガポールGP予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間9月22日(日)21時にフォーメーションラップが開始され、1周4,940mのマリーナベイ市街地コースを62周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。