フェルスタッペン、”敵地”ソチでの3グリッド降格 気に留めず
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは目の前の仕事に集中するのみである等として、”敵地”ソチ・オートドロームでの3グリッド降格ペナルティを気に留めていない。
前戦イタリアGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触事故の責任を問われ、5点差でチャンピオンシップをリードするフェルスタッペンは第15戦ロシアGPで3グリッド降格ペナルティを受ける。
ソチ・オートドロームは2014年の初開催以来、メルセデスが全勝を収める牙城であり、更に言えば1913年と1914年に開催された非世界選手権レースでもメルセデスが勝利を収めており、「ロシアGP」のウィナーにメルセデス以外の名はない。
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「ソチではターン1に向けて強力なトウが得られるため、それほどハンデにはならない」と述べ、ペナルティの重大性を軽視しているが、フェルスタッペンもまた同じように気に留めていない様子だ。
マックス・フェルスタッペンロシアGPに向けて
モンツァでのレースを振り返ってみて、どんな気分ですか?
振り返るのは自由だけど、前を向いてプッシュし続けることが大切だ。あれはレーシングアクシデントだと思っているけど、ペナルティが科せられる事になってしまった。とにかく対処する他にない。
モンツァでのレースは様々な理由で僕らにとって良いものにならなかったけど、とにかく今は次のソチに期待している。
昨年のロシアGPではレッドブルとして史上初めて表彰台を獲得しました。これは今週末に向けての自信に繋がりますか?
去年のソチで2位になれたのは良かった。特に、チーム的に決して相性が良いコースじゃなかったからね。
今年は競争力が高まっているしパッケージも良くなっているから、どれだけ競争力を発揮できるか興味深い。
もちろん前のモンツァとは全く違うコースだし、今週末は雨が降る可能性もある。コース自体もレイアウトも、これまでのレースとは全く異なるから実際に走ってみてから判断したい。
現時点でドライバーズ選手権を5点差でリードしています。ペナルティはレース戦略にどの程度影響するでしょうか?
当然、ペナルティは理想的じゃないけど、まだ何も失われちゃいない、というのが僕の考えだ。ドライバーズチャンピオンシップに関してはまだ多くのレースが残っているし、その差は非常に小さい。今週末を最大限に活用して、今あるパッケージで仕事をしていきたい。
ロシアGPの舞台となるのは、ほぼ90度コーナーのみで構成される1周5872m、全18コーナーのソチ・オートドロームだ。高いトラクション性能とブレーキング・パフォーマンスが要求され、ストレートが非常に長い事から低~中ダウンフォース仕様のパッケージが持ち込まれる。
昨年のグランプリでは予選3番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)が通算9勝目を挙げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ポールシッターのルイス・ハミルトン(メルセデス)はレース前のスタート練習違反でペナルティを受け3位に甘んじた。
F1ロシアGPは、日本時間9月24日(金)17時30分からのフリー走行1で幕を開ける。