ピレリが予想するF1ロシアGP最速のタイヤ戦略は「26周目までウルトラソフトで走る1ストップ作戦」
タイヤの性能劣化の度合い(デグラデーション)が低いサーキットとして知られているF1ロシアGPの舞台ソチ・オートドローム。ピレリが2017年のロシアGPに持ち込んだのは「ソフト」「スーパーソフト」「ウルトラソフト」の3種類であるが、これはこのような事実に基づきチョイスされた。
今週末を見る限り、各タイヤ間のラップタイム差はおのおの1秒程度となっており、タイヤの持ちも良いことから、2017年のロシアGP決勝レースでは1ストップ作戦が主流になると見込まれている。フェラーリが9年ぶりのフロントロー独占を獲得した予選後、ピレリは最速のタイヤ戦略予想を発表した。
ロシアGP最速タイヤ戦略
F1にタイヤを供給している唯一のサプライヤーであるピレリ。彼らがが予想する最も速く走れるタイヤ戦略は、ウルトラソフトタイヤでレースをスタートして26週目以降にスーパーソフトタイヤに履き替える1ストップ作戦。次に速いと予想しているのは、スーパーソフト(18周)、スーパーソフト(18周)、ウルトラソフト(21周)で繋ぐ2ストップ作戦だ。
ピレリのヘッド・オブ・カーレーシングを勤めているマリオ・イゾラは、金曜初日のフリー走行を終えた時点で「タイヤのデグラデーションレベルがどうであろうと、決勝レースでは1ストップ作戦がメインになると思うよ」と語っていた。トラフィックをあまり気にする必要のない上位勢は1ストップ作戦だとしても、混戦が予想される中段チームの中には、上記の2ストップ作戦を採用してくるところも出てくるかもしれない。
ロシアGPの順位と結果、サーキット情報などについては、F1ロシアGPの特集ページを参照されたい。