スターティンググリッドにつく20台のF1マシン、2019年F1カナダGP決勝レースにて
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2020 F1ロシアGP︰決勝スターティング・グリッド…GB交換ペナ発生、フェルスタッペン最前列も3番手ボッタスが有利?

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2020年シーズンのF1世界選手権第10戦ロシアGP決勝レースの暫定スターティンググリッドが、国際自動車連盟(FIA)より発表された。アレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)とニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)にギアボックス交換ペナルティが科された事で、予選順位とグリッドとの間に相違が発生した。

週末に先立っては、ホンダF1が年間のパワーユニット運用計画に基づき、アレックス・アルボン以外の3台に今季3基目となる新たなICE、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-Hを投入。ランス・ストロール(レーシングポイント)も同じく4種類のPUコンポーネントを一新し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は3基目のMGU-Kを、そしてセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は2基目のCEの封を切ったが、いずれも上限基数に収まる交換であった。

また、2日目に向けてはレーシングポイントの2台に加えて、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)がギアボックスを新調しているが、こちらもレギュレーションで許可された範囲内の交換で、罰則の対象外であった。

しかしながら決勝を前に予選10番手のアルボンと同19番手のラティフィがギアボックスを交換。6戦連続使用に満たない予定外の交換であったため、各々に5グリッド降格が科された。アルボンは15番手、ラティフィはキミ・ライコネン(アルファロメオ)に代わって最後尾から53周のレースに挑む。

ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番グリッドにはマックス・フェルスタッペンが、2列目にはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスが並ぶ。トップ10、すなわちQ3進出組の中ではフェルスタッペンとボッタスのみがミディアムコンパウンドでスタートする。

ソチ・オートドロームはポールポジションから最初のブレーキングポイントまでの距離が889mと非常に長く、前走車のスリップストリームを活かせばターン2までに前走車を交わせる可能性が高いため、必ずしもポールポジションが有利とは言えない。

グリッド的には奇数列、スタートタイヤとしてはソフトに分があるが、戦略の柔軟性という観点で言えばミディアムで第1スティントを走る方がアドバンテージがある。ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス。誰がオープニングラップのターン2を制する事になるのだろうか?

ポール逃すも”不敵”なボッタス

F1ロシアGPスターティンググリッド

Pos No Driver Team Qualifying
1 44 L.ハミルトン メルセデス 1(-)
2 33 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 2(-)
3 77 V.ボッタス メルセデス 3(-)
4 11 S.ペレス レーシングポイント 4(-)
5 3 D.リカルド ルノー 5(-)
6 55 C.サインツ マクラーレン・ルノー 6(-)
7 31 E.オコン ルノー 7(-)
8 4 L.ノリス マクラーレン・ルノー 8(-)
9 10 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ 9(-)
10 16 C.ルクレール フェラーリ 11(+1)
11 26 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ 12(+1)
12 18 L.ストロール レーシングポイント 13(+1)
13 63 J.ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 14(+1)
14 5 S.ベッテル フェラーリ 15(+1)
15 23 A.アルボン レッドブル・ホンダ 10(-5)
16 8 R.グロージャン ハース・フェラーリ 16(-)
17 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 17(-)
18 20 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ 18(-)
19 7 K.ライコネン アルファロメオ 20(+1)
20 6 N.ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 19(-1)

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