タイヤを用意するハースF1のメカニック
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F1ロシアGP:最速タイヤ戦略と残存セット、追い抜き困難なソチでは誰もが1ストッパーを目指す?

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追い抜き困難なソチ・オートドロームを舞台として、F1第10戦ロシアGPの決勝レースが日本時間9月27日(日)20時10分にブラックアウトを迎える。53周のレースを制するのは誰なのか? ドライバー毎の残存タイヤセット数と、ピレリが考える最速のタイヤストラテジーをまとめる。

公式タイヤサプライヤーのピレリは、今季初となる最も柔らかいレンジのC1(ハード/白)、C2(ミディアム/黄)、C3(ソフト/赤)のラインナップを持ち込んだ。決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用しなくてはならない。ウェットとなればその義務も免除されるが、サポートレースのFIA-F2選手権のレース2は晴天の中で行われている。

決勝に向けての各ドライバーの手持ちタイヤは以下の通り。ハードに関しては全員が少なくとも1セットの新品を保持しているが、ミディアムの保持の仕方がチーム毎によって大きく異なっている。

2020年F1ロシアGP決勝レースのマシン別残存タイヤセット

ソチの路面の攻撃性は低く、ピットレーンは414.2mに渡って通常よりも低い時速60kmでの走行制限が科され、また、コース上でのオーバーテイクが困難である事から、ロシアGPでは例年誰もが1ストップ戦略を狙う。

今年もその傾向は変わらないだろうが、日曜のソチは土曜よりも更に暑くなることが予想されており、サーマル・デグラデーション次第では、チームは柔軟な対応を強いられることになるかもしれない。

ピレリが考える理論上最速のストラテジーは1ストッパーだ。ピレリはソフトタイヤでスタートして12周を走った後、ハードタイヤに履き替えて残りの41周を走りフィニッシュする1ストップ戦略が理想的だと考えている。

または、ソフトでの第1スティントを2周ほど多く引っ張り、14周目にミディアムに交換して残りの39周を走り切るという手もあるという。

2020年F1ロシアGPの最速タイヤ戦略

2ストッパーは明らかに遅いとの事だが、やるのであればソフト12周、ミディアム29周、ソフト12周とスティントを繋ぐのが好ましいという。

ピレリのレース部門を統括するマリオ・イゾラは「ミディアムスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)は第1スティントを長く引っ張る事が可能だ。戦略面の柔軟性という点でアドバンテージとなるだろう。ソフトスタート勢と1ストッパー勢は若干のタイヤマネジメントが求められるはずだ」と語った。

2020年 F1ロシアグランプリ決勝レースは、日本時間9月27日(日)20時10分にスタート。1周5,872mのソチ・オートドロームを53周する事でチャンピオンシップを争う。

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