ヘルメットのストラップを留めるジョージ・ラッセル(メルセデス)、2022年10月23日F1アメリカGP
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

過失を感じても全力自己弁護 、ジョージ・ラッセルのレース哲学

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ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、例えクラッシュの責任が自らにあると感じても決してレース中に認めたりはしないとの哲学を以てレースに臨んでいるという。

F1アメリカGPのオープニングラップのターン1でラッセルは、カルロス・サインツの左脇腹に突っ込み、フェラーリF1-75に再起不能のダメージを与えた。

接触直後にラッセルはチーム無線を通して「彼が僕の方に突っ切ってきた」と不満をあらわにする一方、レース後にはホスピタリティへと赴き、フェラーリとサインツに直接謝罪した。

ラッセルはレース中に相手方を非難したが、内心は自身に責任があると感じていた。無線での例の発言はスチュワードによる調査を見据えた政治的なものだった。

メキシコGPを前に、COTAでのレース中の発言とチェッカー後の行動の違いについて問われたラッセルは次のように率直に答えた。

「何が起きたのかに関係なく、クルマに乗っている時は兎に角、最高の結果を出したいと思うものだし、常に全力で自己弁護しようとするものなんだ」

「もちろん、後でインシデントを見直す機会があれば、少し見方が変わる事もあるだろうけどね」

「今回の件に関してはそうじゃなかった。カルロスとのクラッシュは僕に責任があると感じていたけど、FIAが決定を下す前のレース中に『ごめん、あれは僕のせいだ、厳しいペナルティを与えてくれ』なんて無線で言うつもりはないんだ」

「つまり、これって言うのはレーシングドライバーとしてのメンタリティだと思う」

「決定が下されてペナルティが科されれば謝罪の言葉も出るってものさ。その点では、みんな同じだと思うけど」

もう少しボカして答える事もできたはずだが、事故の過失が自らにあると感じてもレース中に認めたりはしないとハッキリ公言するあたりにラッセルの性格がにじみ出ている。

チーム/ドライバー間の無線は全て公開されており、スチュワードによる調査を念頭にドライバー達はしばしば、駆け引きのツールとしてこれを利用している。

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