クラッシュしてフェンスとタイヤバリアの間に挟まれた周冠宇(アルファロメオ)の安否を気遣うジョージ・ラッセル(メルセデス)、2022年7月3日F1イギリスGP
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

何よりもまず周冠宇を気遣い事故現場に駆けつけたラッセル…昔からそういう奴、と旧知のドライバー

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背筋がゾッとする1周目の多重クラッシュに巻き込まれたジョージ・ラッセル(メルセデス)がまずした事は、キャッチフェンスとタイヤバリアとの間に挟まれた周冠宇(アルファロメオ)の元へと向かう事だった。

赤旗が振られ、自走可能なドライバーがみな、ピットレーンへと戻る中、ラッセルは事故現場に文字通り”駆け付け”、タイヤバリアの上に立ち、周の容態を確認し、マーシャルを手助けするかような姿が見られた。

ラッセルは「赤旗が振られたからクルマを降りて大丈夫だと思ってね」「周が無事かどうか、何か手伝える事がないか、確認したかったんだ」と振り返った。

一人のドライバーというよりも一人の人間としてのラッセルの人格を表すエピソードだが、ジュニア時代から知る旧知のドライバー仲間に言わせれば、ラッセルは昔から他人を放っておけない人物だったという。

今季よりインディカー・シリーズを新天地としたカラム・アイロットは、SNSを通してラッセルに賛辞を贈った。

「初めてゴーカートでひっくり返った時、ジョージは僕を助けるためにカートから降りて持ち上げてくれた。最初から信頼できる人物だった。誰にとっても素晴らしいお手本なんだ」

ラッセルがGPDA(F1ドライバー組合)のディレクターに選ばれているのは、他人のために行動できると誰もが彼を信頼している証なのだろう。

ただ、この善意の行動の後、ラッセルはリスタートへの参加を許可されず、大事な母国レースを傍観者として過ごす事となった。

「戻ってきたら、クルマの電源が入らなかったんだ。クルマには何も問題がなかったから、入らないはずないんだけど」とラッセルは説明した。

「それで確認のためにチームの所まで走って戻って、もう一度(クルマの所まで)戻ってきたんだけど、そうしたら既にトラックに積まれてしまっていたんだ」

「マーシャルにクルマをピックアップしないように頼んだんだけど。結局、パンク程度でクルマには何も問題なかったんだ」

「最低でも6位まで挽回できるペースがあっただけに本当に悔しい。色んな感情が溢れてモヤモヤするよ…でも、周の無事を確認できて本当に良かった。恐ろしい事故だった」

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