無事を報告するアレックス・アルボン(ウィリアムズ)と周冠宇(Alfa Romeo)、2022年7月3日F1イギリスGP
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ゾッとするF1イギリス事故動画とウラジミール・リスの写真、無事を報告する周冠宇とアレックス・アルボン

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F1イギリスGPの1周目の恐怖の事故に巻き込まれた周冠宇(Alfa Romeo)とアレックス・アルボン(Williams)が無事を報告した。ゾッとするようなクラッシュに巻き込まれた2人だが、共に5日後に開幕を迎えるオーストリアGPに参加する見通しだ。

7月3日のシルバーストン・サーキットでは、スタート直後のホームストレートで5名が絡む2つの大クラッシュが発生。周冠宇のアルファロメオC42は、衝撃により横転した状態で地面を擦りながらグラベルを通り越し、タイヤバリアを乗り越え、キャッチフェンスにまで飛ばされた。

メディカルチームが即座に駆けつけ、周冠宇とアルボンの両名がメディカルセンターに搬送された。幸いにも両者とも大きな怪我はなく、予防的な検査を受けた後、地元コベントリー病院を退院した。

2人が無傷で生還したのは奇跡ではない。F1と国際自動車連盟(FIA)、そしてモータースポーツ界のたゆまぬ努力の賜物だった。特にヘイローが果たした役割は大きい。

これは2018年シーズンを前に導入されたコックピットを保護するためのデバイスだが、伝統的なフォーミュラカーの外観を損ねるとして、当初は賛否両論があった。

ただ、同年のベルギーGPではシャルル・ルクレールを守り、2020年のバーレーンGPではロマン・グロージャンを鉄製ガードレールから救うなど、ヘイローがなければ悲劇的な結末に繋がった可能性がある事故は1つや2つではない。

F1フォトグラファーのウラジミール・リスが撮影した以下の写真は、ヘイローがなかった場合、この事故が別の結末になっていた可能性を示唆している。

周冠宇はプレスリリースを通して「大クラッシュだった。無事で良かった。マーシャルとトラック医療チームは本当に迅速に対処してくれた。感謝したい」と無事を報告した。

「それと、クルマの安全性を向上させるために取り組み、今もそれを続けてくれているFIAとF1にも感謝してる」

「今日はヘイローに救われた。安全性を向上させようとするあらゆる取り組みが本当に価値のある結果をもたらしてる事が示されたと思う」

「これまで以上に、コースに戻って自分の好きな事に取り組みたいと思うようになった。体は大丈夫だし調子、次のオーストリアを楽しみにしてる」

チーム代表のフレデリック・バスールは「このスポーツの安全性を向上させる作業に終わりはない。今日はこれが如何に重要であるかを思い知らされた」と語った。

アルボンもまた「1周目のアクシデントに巻き込まれた皆が全員、無事で本当に良かった。サーキットとコベントリー病院の医療スタッフの皆、ありがとう」と仲間の無事と関係者への感謝を口にした。

「始まる前にレースが終わってしまったのが残念だけど、僕はもう次のオーストリアに目を向けている」

気になるのはFW44だが、車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは、次戦オーストラリアGPに向けて1セットしかないアップグレードパッケージを修理していく意向を明らかにしている。

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